珈琲が映し出す世界を求めて
最高ではないだろうか。
最高だ。
カフェの窓際の席。
真っ黒な珈琲の表面に、外に広がる木々の影が映り込んでいるのだ。
まるで雑誌で見かける写真。
綺麗だな~と思いつつ、どこか別世界を見ているような気持ちになる。
そんな写真を、自分が撮ってしまった。
なんとなくソワソワして、ニヨニヨして、きっと100回くらいこの写真を見返したと思う。
その日を境に、私の世界は少し変わった。
カフェ巡りをする時、ブラックを注文する頻度が増えた。
なるべく光のある席を選ぶようになった。
机の上でコーヒーを動かして、何か映らないか頑張った(怪しい)。
もう一度、出会いたかったのだ。
あの高揚感に。
しかし案外難しい。
黒いコーヒーは、黒いままだ。
そこに新しい世界を映し出してはくれなかった。
ううむ、難しい。
だがしかし、どのお店も食器が美し過ぎて、珈琲も美味し過ぎて、大満足だ。
やっぱりカフェが、喫茶店が、大好きだ。
そして先日、
ついに、ついに...!!!
映ったーーーー!!!!
非常口のマーク!!!!!!
え、非常口…?
思っていたのとは違うけれど、これはこれで、アリ。
良い感じで映ってくれた、ありがとう。
ピンチになった時には君の示す方向に向かうことにするよ。
調べてみると、ステンドグラスをコーヒーに映し出すなんて素敵すぎることをやっている人もいた。
羨まし過ぎる、2021年の新たな目標だ。
単に「カフェ巡りが好き」でも、
その中に「アレが好き」「コレが好き」が増えると
きっともっと楽しくなるね
さて次に出会うコーヒーは私にどんな世界を見せてくれますか?