Moonのなかにはスパツナを〜推しに最強のアイドルイズムを感じた話〜
やっぱりキムソクジンは、最高のアイドルだ。
BTSは今や世界に誇る素晴らしいアーティストだ。もうそれは歴史を覆すほどに。もちろん彼らの全てがだいすきなのだけれど、でも、何か少し、何かが足りない……少しだけ、塩味が欲しいと思っていた。
そしてその正体は、我が推しキムソクジンの誕生日に判明した。
そう、"トンチキソング"だ。
スーパーチャムチお披露目配信
2021年12月4日、ブイライブにて、ソクジンセンイル配信ならぬ、スーパーチャムチお披露目配信がおこなわれた。
ブイラの通知が来て電車内でアプリを開く。
(小田急線、出禁になりませんように。)
すると相も変わらず顔が良すぎる推しが登場したのだが、背後にはどうにもこうにも無視することができない……マグロ。(と思ったらサメらしい)
「釣りについて歌を書きたかったんです!今日の夜韓国時間20:30にスーパーツナソングが公開されます!」
スーパーチャムチ??
スーパーツナ??
一流の(巨大な)マグロ??
一流の……マグロ……?
〜〜〜♪〜〜〜♪
そしてすぐさま歌詞の和訳を確認。要約するとこんな感じ。
魚を釣りてえ、マグロが引っかかった、ヒョン僕も釣ってと聞こえる、ウォーーースーパーツナ
(マグロもジンくんのことをヒョンと呼ぶらしい)
釣りが好きなのに全然釣れねえ煩悩だらけのキムソクジンの脳内を言語化しただけの1分8秒高カロリートンチキソング。
ただどうだろう、よーーく歌詞を見てみると、すごーーく深い意味がある気もしなくはない。もしやこの世の真理なのでは……(とんでもない勘違い)
そして私は確信した。
これは、あの伝説のトンチキソング「OTSUKARE」を超える、スーパートンチキソングだと。
アイドルとトンチキソング
思い返してみてほしい。
"アイドル"という文化を生み出した日本では、アイドルとトンチキソングは切っても切れない縁だった。
少年隊のデカメロン伝説
日本よいとこ摩訶不思議
シブがき隊のスシ食いねェ!
をはじめ、
嵐のアレルギー
関ジャニ∞のバッキバキ体操
NEWSのチャンカパーナ
SexyZoneのSexySummerに雪が降る(どっちやねん)
などなど、数えきれないほどのトンチキソングがある。
"とんちき"を辞書で引いてみると、「とんま、まぬけ」とある。ただ、"トンチキソング"と言う場合には、「愛すべき」というニュアンスが強く入ってくるそうだ。
シュールで奇妙で違和感しかないのに何故か中毒になってしまう、それがトンチキソング。歌謡曲のエッセンスが盛り込まれて作られた音楽で、日本のアイドル界を支えてきた。
そしてまさにトンチキソングを歌うということは、ホンモノのアイドルになるということなのだ。(は?)
私はもともとJ界隈のオタクをしていたため、大人が大まじめに大ふざけするトンチキソングは、大大大好物だった。BTSに片足を突っ込んでいたころ、「OTSUKARE」は、どれほど私を沼に引きずりこんだことか……
世界的グループになった今、このトンチキソングを世界に発信してしまったキムソクジンは、おそらく世界のトンチキソングパイオニアとなるに違いない。
私には見える…KPOP界を席巻する、トンチキソングの数々が……
そして恐らく「アミを喜ばせたい!」の一心でスパツナソングを制作しようと決断したキムソクジンに、最強のアイドルイズムと、エンターテイナーとしての覚悟を感じ、さらに惚れてしまったのは言うまでもない。
"わかりやすさ"を追求するエンターテイナーのプロ
エンターテイナーとしての最も重要な要素は、「わかりやすさ」だ。
ジンくんは、元々ダンスが特別上手だったわけでも、歌がめちゃくちゃ上手かったわけでもない。ビジュアルが美しすぎる傾国の美少年だったために、スカウトされ、アイドルになった。
しかし周りには、歌、ダンス、ラップ、楽曲プロデュースと、この上なき天才たちが集まっていた。そんななか、美しいビジュアルのイメージから、「ただ黙ってクールにしていなさい」という事務所の方針を守っていたが、それが金髪になったFIRE期に爆発。
(ビッヒ何かと燃やしがち……)
元々静かでおとなしい性格だったジンくんは、「ソンキス」という武器を身につけて以降、どんどんキャラを確立させていった。
ボンボヤマルタ編、ニュージーランド編で本格的に釣りにハマったジンくんは、今までいろんな場面で「釣りキャラ」を貫いてきた。
SOOPでは水草しか釣れなくても、釣り祈願の絵を描いては何度も挑み、永遠に水草を釣っていた。ときどきユンギさんと釣りに行ったことも報告してくれていた。
そして、「ゲーマーキャラ」もそのひとつだ。ブイラでは何度もゲーム配信をしては友達申請をお断りしてきたし、SOOP1.2でもゲームに関してのこだわりはすごかった。
それらは、パフォーマンス面では自分を肯定することができなかったジンくんが見つけ出した、最高のポジションなんだと思う。そして今回、今まで大切に育てて確立させた「釣りキャラ」をさらに楽曲にまで反映させてしまったのだ。
こんなに分かりやすく、ポップな自己プロデュースをするアイドルが、未だかつていただろうか……
まさにジンくんは、プロのエンターテイナー、プロのアイドルなんだと思う。
Moonのなかにはスパツナを
「Moon」といえば、ジンペンにとってはそれはもう特別な楽曲であり、ジンくんが初めて心の内をファンに見せてくれた大切な一曲だ。
ジンくんは、月で、星の王子様で……そんな夢みたいなフィクションを見せてくれたとともに、ジンくんの心のなかにある闇を、すこしだけ見せてくれた。
この楽曲で、ジンペンにとって月はかけがえのない存在となり、夜空を見上げて月を眺める度に、ジンくんを思い出し少し苦しくなるのだ。
月を眺める度に……ジンくんを思い出し……少し苦しく……
(ツ、ツ、ツナ!!??Moonの中にツナ!!??)
これはどうしたものか。
我々が夜空を見上げては、ジンくんに想いを馳せていた大切な大切な月の中に、スパツナが泳いでいるではないか……
Moonの中にツナ……
「Moon」と「スパツナソング」……
心に闇を持つ大人の盛大な悪ふざけ……
あれ、つまりキムソクジンを体現しているのでは???(ちょっと誰かこの人止めてください)
何はともあれ今後我々ジンペンは、夜空を見上げて月を眺める度に、スパツナを釣り上げるジンくん思い出すのだろう……
それゆけ!キムソクジン!
「少し恥ずかしいですが……」と言いながらスパツナソングを披露してくれたジンくん。
ウィバースでも、「僕が計画していなかったスーパーツナチャレンジをみんなやらないで、すごく恥ずかしいから」と言っていた。(これは本人からの盛大な振りだと思っている)
いやしかし、恐れることはない、恥ずかしがることはない、
私は知っている、30代半ばでガングロ子ギャルに扮し、5万人を沸かせたアイドルを。
そしてあなたの根っからのエンターテイナー気質とアイドルイズムは、やっぱりとても素晴らしい。
それゆけ、キムソクジン。
私はどこまでもお慕い申す。
スーパーチャムチと共に。
さいごに
AMAsの快挙から始まり、怒涛の供給を捌き、まさかのスパツナソングでゴールしたアミ及びジンペン及び俺、本当に本当にお疲れ様でした。
しばらくは二日酔い状態が続くでしょうが、心身共にご自愛くださいませ。
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