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レイシストについての私見

これはあくまで、私見。
私の経験とすこーしの知識と、個人的な気持ちからのお話。
「レイシスト」「レイシズム」という言葉は日本ではあまり浸透していない気がする。


今回はちょっと真面目に、真剣に考えてみたいはなし。


レイシズム的考えとは、“ある人種集団がなんらかの形で別の人種集団よりも劣っている、または優れていることを示唆する考え”のこと。レイシストは、“社会に人種的不公平が存在するのは、人種集団間に優劣があるからだ”と主張する。

イブラム・X・ケンディ著
アンチレイシストであるためには

アンチレイシズムでは、“人種間には表面的な違いはあっても優劣はなく、すべて等しい存在である”と考える

イブラム・X・ケンディ著
アンチレイシストであるためには


歴史学者、イブラム・X・ケンディは「人種」に限らず「民族や文化」「階級」「ジェンダー」「セクシャリティ」などの世間の不平等を否定している。

「アンチレイスト」の指南的な立ち位置の本。

過去はもちろん、今も全世界的にレイシズム的な考え方は深く浸透して潜んでいる。



自分は差別的に人を見ない、判断しない=レイシストではないと思いつつも、ちょっとした非難や距離を含む差別を無意識下で行っていたことは、記憶を深掘っていけば思い当たりがある人はいるのではないだろうか?


軽い気持ちで、深い思慮を持たず発した言葉のひとつがレイシズム的な言動であったかも?行動であったかも?


          ✤✤✤✤


アンチレイシストであるには、まずレイシズムを知ることが重要と書かれている。

「肌の色」「生物学」「民族の違い」「身体構造の違い」「国や地域による文化の違い」「行動の特徴」「階級」などなど…あと「信仰」なんかもそうかな。

この「違い」という問題の根源をよく知ることが第一歩なのだと思う。


そして、自分の中はもちろん、社会でのレイシズム的な考え方を見つけるたびに、ひとつひとつそのこびりついた根の深い考えを取り除いていかなくてはならないのだとも思う。

人間はレイシストであるための方法も、レイシストでないフリをする方法も知っているから厄介でもある。



アンチレイシストと胸を張れる人たちで社会が作られることが理想的だなぁと思った。
とーっても困難なことだとは思うけど。



         ✤✤✤✤



ちょうど、現在日本では新しい法律ができようとしている。

「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」いわゆる「LGBT理解増進法案」

今はLGBTQIA+なのかな。


私の個人的な意見として…
確かに性的マイノリティーの問題や悩みを抱える方にとって(特にはトランスジェンダー男性やトランスジェンダー女性には)受け入れ難い部分の大きい法律だといわれているのは頷ける。


多様で縛られず自由に自分を表現でき、受け入れられる社会に向けて、彼ら彼女らは様々な活動を長い年月をかけてしてきた。
今回のこの法律が通ることで、声をあげることに抑制がかかってしまうのだから。


それに「差別をしてはならない」という文言が入る。ここでいう「差別」とはなにのこと?どんなこと?誰に対してのこと?
皆さん分かりますか?


差別がどうのではなく、平等であることを求めてるのだと思う。


だから、私は逆にレイシズム的志向を加速させることになってはいないか?なりはしないか?と私個人的には心配している。


公共の入浴施設やトイレの問題などを取り上げられてるのを見ると、急ぎすぎて法案が雑になってしまっていないか?と、このあとが心配なのだ。

「今、一緒に女性用の更衣室にいる方は本当にトランスジェンダーの方なの?」不安になる人も出てくる。


子どもたちへの教育や、自治体は大丈夫かな?とかもね。


2022年4月に始まった、不妊治療の保険適用化についてもそう。細部まで煮詰まってない状態で発進してしまった感を否めなかった。


国はそんなに急がなくてはならないの?
もっと細部まで煮詰めなくていいの?
急ぐべき問題は他にあるのではないの?
誰の利益を求めているの?



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私ももしかしたら、どこかの誰かに差別的な目で見られているかもしれない。見られていたかもしれない。


偏見を持たれることが怖くて、オープンにはできなかったこともある。
私自身は性についてはストレートだけれど、レイシズム的考えを持つ人が紛れていることを怖いと思っているから。


もし、レイシストってなに?レイシズムってなに?とご興味を持って下さったら、そして誰かの何か考えるきっかけとなったら幸いです。

これはあくまで私個人の意見…っておはなし。


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