ペヤングってる。
先日、ワタシのハハ(86歳)からlineがきた。
「昨日の夜から、奥歯が痛くて・・今日歯医者に行ってきたけど、
どうも化膿しているらしい。腫れてる~!!」
とのこと。
このお方、66歳からスマホにチャレンジし、いまや絵文字もスタンプも華麗にお使いになる技を会得し、なかなかの芸達者ぶりなのである。
まぁ時々、そのスタンプのセレクトにはちょっとクセがあり、
「え、このスタンプの意味とは・・(´-ω-`)」
と、相手を凍らせることもあるが、まぁご愛敬ってことで(笑)。
とりあえず歯医者に行って痛み止めはもらっていたようなので、
次回の診察日にかぶせている歯をはずして治療、
ということになるらしいが、
いまおもしろく頬が腫れているらしいのである。
いや~歯が痛いのって、ほんとにツライよね~大丈夫ぅ~?
と同情を示しつつも、
いや今どんな風に腫れてんの?!
という興味を隠し切れないワタシ。
頭の中では、がきデカやパタリロたちがパレードしている。
そのとき、20代の時に親知らずを2本いっきに抜いた時に
腫れあがったワタシの自分の顔を思い出したが、
なによりその時誰よりも爆笑していたのはハハだったことを思い出した。(。-`ω-)
そうだ、そういう人だった。
なので、その血を受け継いでいるワタシが、いまハハの頬がどれぐらい腫れているのか興味津々なのは致し方あるまいて。うんうん。
遺伝だからね、遺伝。
そんなわけで再三、「写メを送れ!」と要求しているのに、
「そんなのいやよ!」とかたくなに拒むハハ。
もはや痛みとかそういうことではなく、腫れの具合しか聞いてこないムスメに半ギレ状態である(当たり前だ)
その話を兄にしたら、仕事の帰りに心配して見に行ってくれたが
(いや興味本位ではないことを信じたいが・・なんせ血族なんで・・・)
しばらくしてから
「すげーぞー!腫れてんぞ~!」
という感想は送られてきたが、こやつも、写メを送ってくれない・・・。
もうワタシの頭の中では、ハクション大魔王級のフォルムになっているハハの姿しか考えられなくなってきているというのに!!
早く見せてよ!!!!
と、そのとき、オットが帰ってきた。
よし、次はオットに報告だ!ということで、ことの顛末を話し、
「お母さんがさ~、ペヤングってるらしいんだよね~!」
と言うと、明らかにオットの顔が「ん?」となった。
「だから~歯が痛くて頬が腫れちゃって、ペヤングってるんだって~!!」
オット、再びの「ん?」。
もうやだわ、この人、耳が遠くなってきたわねぇ。←自分のことは棚にあげる。
しかたない、もう一段声を張って
「ペヤングってんの!」
「・・・だから、そのペヤングってる、ってなに?」
「え?なに?!」
「いや、ボクが聞いてるんだけど」
「ペヤングる、だよ?!」
「うん、なにそれ?」
ええええええええええええ!!!!
この時、ご近所中に、ワタシの驚愕の叫びが轟いたことを
お詫び申し上げる次第であります。
すまんすまん。近所のイッヌも一緒に吠えてたわ。
そう、ここで解説しよう!
ワタシの実家では、顔が腫れて四角っぽくなったりすると、
カップ焼きそばのペヤングのカタチに似てくるので
「顔がペヤングる」
という言い方をフツーにしていたので、
一般家庭の通常表現だと思っていたのだが、
どうも勘違いであったようである。(´-ω-`)
コマーシャルでもやってたよね?(うっす~い記憶・・・)
なので、顔が腫れてると報告をしてきたハハにも
すぐに「ペヤングってんの?!」
と返信したら
速攻「うん、ペヤングってる!!」
と返ってきたぐらいのもんである。
なんてナチュラルな流れ。(笑)
こうやってその家族にしか通用しない言葉ってあるんだな。
そして翌日、我慢しきれず見に行ったら(見せもんちゃうわ)
・・・うん、ペヤングってた(笑)
そういえば、その昔、まだ子供だったワタクシが、
夜に歯が痛くなったときに、
ハハから痛い歯のところに正露丸を詰める、という
もんのすごい荒技を施され、
もはやワタシの口内では歯の痛みと正露丸のくささとの一騎打ちで
双方名乗りを上げながら戦が始まっていたが、
すでにワタシの闘魂はあまりの受け入れられない状況に敵前逃亡レベルに打ち砕かれていたのを思い出した・・。
戦などしないでくれ、ワタシの口内で。
いずれにせよ、歯痛はつらい。
早く治るといいね、ペヤングハハ!