『1分間エンパワーメント』から読み盗った3つのこと
みなさん、こんにちは。
今回は星野リゾートの教科書のひとつである『1分間エンパワーメント』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
では、本書の概要と読み盗った3つのことを書いてみます。
本書の概要
本書はストーリー仕立てになっています。主人公が、エンパワーメント(情熱や活力を広めること)の3つの鍵を会得していく物語です。
星野佳路氏(星野リゾート代表)は、この本の影響力をこう記しています。
今の星野リゾートは、この本がなければ存在しなかった。私の経営者人生で最も影響を受けたのが本書だ。
では、エンパワーメントの3つの鍵に沿って読み盗ったことをまとめていきます。
第1の鍵 すべての社員と情報を共有する
[第1の鍵]のポイント
・会社の情報を共有し、信頼関係を築く
・階層組織の思考を廃し、全員が経営者意識を持って行動することを促す
・失敗を学習の機会を考える
情報共有について印象的だった文を引用します。
正確な情報をもっていなければ、責任のある仕事をすることができない。正確な情報をもっていれば、責任のある仕事をせずにはいられなくなる。
何をするにしても、情報共有の徹底が重要 と読み盗りました。
第2の鍵 境界線によって自律した働き方を促す
[第2の鍵]のポイント
・説得力のあるビジョンを設定する
・社員が自分の目標と役割を明確にできるようにする
・行動の根底にある価値観を定義する
・ルールを定める
・行動の自由を提供する
より具体的にお伝えしたいので、自律した働き方を促進する6つの境界線を引用します。
自律した働き方を促進する6つの境界線
①目的(Purpose)…われわれの事業は何か?
②価値観(Values)…事業を進めるにあたっての指針は何か?
③イメージ(Image)…どんな将来像を思い描くのか?
④目標(Goals)…何を、いつ、どこで、どう達成するのか?
⑤役割(Roles)…だれが何をするのか?
⑥組織の構造とシステム(Organizational Structure and Systems)…仕事をどう位置づけ、どう支えるのか?
基準を明確にすることが、呪縛ではなく自立へとつながる と読み盗りました。
第3の鍵 セルフマネジメント・チームを育てる
[第3の鍵]のポイント
・全員がチームスキルを学び高める
・チームが自律するよう支援と励ましを与える
・コントロールを徐々にチームに引き渡す
・困難に遭遇することを覚悟しておく
セルフマネジメント・チームとは、全員が経営者意識を持つ階層組織でないチームのことで、その利点は以下のように記されています。
セルフマネジメント・チームの利点
・職務満足の増大
・態度の変化 -「仕方なくやる」から「やりたいからやる」へ
・社員のコミットメントの強化
・従業員と経営者のコミュニケーションの円滑化
・意思決定の効率向上
・仕事の質の向上
・オペレーションコストの削減
・会社の利益拡大
セルフマネジメントのできる組織づくりが重要 と読み盗りました。
まとめ
『1分間エンパワーメント』から読み盗った3つのこと
① 何をするにしても、情報共有の徹底が重要であること
② 境界線を明確にすることが、呪縛ではなく自立へとつながること
③ セルフマネジメントのできる組織づくりをすること
次回は『1分間顧客サービス』(ケン・ブランチャード 著) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。
貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。