アークとは何か?
祭りの季節、御神輿を見る機会が多くなる。最近、この御神輿は、その起源を古代のアークである、という主張がある。
ハリウッドの映画に、ハリソンフォード主演の「レイダース 失われたアーク」という作品がある。
旧約聖書の十戒が刻まれた石板が収められた神秘の力を宿している契約の箱を巡って、ナチスドイツとアメリカの考古学者インディ・ジョーンズが争奪戦を繰り広げるストーリーである。
この中では、アークは、『十戒の石版を納めた箱』となり、特別な力を秘めた存在として描かれている。最後のシーンで契約の箱から雷? プラズマが発生し、周囲の人々を殺していくシーンがある。
日ユ同祖論
最近、歴史において「日ユ同祖論 」という説をよく聞く。簡単に言えば、日本人の祖先の一部は、古代ユダヤ人であり、紀元前7世紀頃、戦乱で古代ユダヤの10氏族が移動して行方が判らなくなった、という史実があり、その内の幾つかの種族が古代日本に辿り着いたのでは無いか、とする説である。つまり日本人を構成する民族的ルーツに古代ユダヤ人の血も含まれている、という説であり、その根拠として伊勢神宮に納められている三種の神器のひとつである八咫鏡の裏側にはヘブライ語が記されている事や、伊勢神宮の灯籠に六芒星が刻まれいる事、日本のいろいろな言葉と古代ヘブライ語で発音が似ており意味も同じ単語やフレーズが多い点などを根拠としている。
さて、上記の失われた10支族を調査する「アミシャーブ」というイスラエルの調査機関があり、日本にも調査にきた結果、日本の天皇は古代イスラエルの「ガド族」の末裔ではないか、と推論をしている。ミカド=ガド族、という事である。
そして、旧約聖書にある「十戒が刻まれた石板が収められた箱」= 聖櫃= 「アーク」が日本の何処かに隠されているのでは無いか? と言われている。その有力候補が徳島県の剣山である、と噂され、イスラエル大使のエリ・コーヘン氏も2度訪れている。
日本の祭りの御神輿が、アークを象徴したものでは無いか、と推論をしている。旧約聖書にあるアークの形状とその移動の時のしきたり等が、日本の祭りの際に使われる御神輿に非常に似ている為だとする。
サウジアラビアのメッカで将棋倒し事故
2015年9月に、サウジアラビアのメッカでイスラム教圏から巡礼で来ていた信者達が将棋倒しで死亡する、という事件が起こった。この古い記事を調べてみると事件で亡くなった人数がメディアによって大きく食い違っている。500名だったり、700名だったり、多い場合は4000名の死者と報じている。表向きの記事では、改装中のメッカのカーバ神殿の大型クレーンが横倒しになりそれで100名以上の死傷者が出たという記事も時を同じくするのだ。
実は、この事件には裏話があり、その詳細をイギリスのタブロイド紙「DAILY STAR」が記している。
事件の発端は、2015年9月12日メッカのカーバ神殿の改装中にトンネルを掘っていたらアークを発見し、それを取り出そうとしていた15人の作業員が巨大なバーストエネルギーで瞬時に亡くなった。と、同時にそのエネルギー波によって大型クレーンが倒れた。
9月24日にもう一度、このアークを取り除くべく作業をしていたら巨大なプラズマ発光とともに4000人以上が死亡した、という記事である。
ガブリエルのアーク
このアークは、『ガブリエルのアーク』と呼ばれ、古代イスラム教写本によると大天使ガブリエルがイスラム教創始であるムハンマドに託した強大な力を持つアークとされる。
4000人以上の死者を出した事件は、サウジアラビアのみでは解決出来ずロシアのプーチンに相談し、結果、ロシア海軍の巡洋艦、軍用輸送艦など多くの艦艇を表向きは「船員の休息の為」にサウジアラビアのジッダ港に派遣し、『ガブリエルのアーク』を積んで南極に持っていった、との事。その移動中にも多くの犠牲が出たらしい。
安倍首相とネタニヤフ首相
真偽のほどは不明だが、2018年5月安倍首相はイスラエルのネタニヤフ首相を訪問している。その時の交渉で、ネタニヤフは、日本にあるアークをイスラエルに返還するように要請した。しかし安倍首相はそれを拒否した。
その結果が、当時話題になった夕食会で、紳士用革靴の形をした金属製容器にチョコレートを入れたデザートが出された。
イスラエルとしてはエルサレム神殿にアークを取り戻し世界統一政府樹立の象徴としたかったのであろう、と言われている。
さて、最初に紹介した映画「レイダース 失われたアーク」の最後シーンでアークからプラズマらしき雷がとどろき、周囲の人々をなぎ倒していくシーンと『ガブリエルのアーク』のプラズマでの被害がかさなるのは偶然なのだろうか。
方舟としてのアーク
「アーク」(ark)とは何か、を考えたとき、ここでやっかいなのが、この語の意味するところが「聖櫃という箱」の他に、「方舟」をも意味する。つまり旧約聖書に出てくるノアの方舟である。
大洪水が起こることを啓示されたノアは、その時の為に大きな船を造る。周囲の人々からはバカにされたが、方舟できあがり妻と、三人の息子とそれぞれの妻、そしてすべての動物のつがいを方舟に乗せた。ほどくな大洪水が発生し、長い間漂流した後、アララト山に到着した、というお話である。
アララト山は、トルコにある5137mの山であり、過去何度も方舟の存在調査がされている。
つづく
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