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本好きが集まるバーをはじめた話⑤ オリジナルドリンク決定とモチーフにした本について語る編
①〜④をまだ読んでいない方はぜひ!
相変わらず忙しい中で、なんとかイベント限定ドリンクを完成させた私。
イベントのちょうど1週間前だったので、そこからまた慌ててオリジナルドリンクのフライヤーを作り…なんとか完成したのがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1733307610-Yl5D9cR6UQJkGSxEZvuPj2q3.png?width=1200)
写真も、全く技術がない&早くしないとアイスクリームが溶けてソーダが濁るという極限状態で撮影を行ったのだが、クオリティーはまずまずと言ったところだろうか。
少しは目を引くフライヤーが作れていたらいいなと思う。(実はこれは2回作ってどちらも撮影に使ったため、撮影後は2つとも飲まなければならず、お腹がちゃぽちゃぽして苦しかった)
今回私が表現した本についても語っておきたい。
この綾瀬まるさんの『骨を彩る』は、私が初めて読んだ綾瀬まる作品だ。
物語とその雰囲気がとても好きなのだが、それ以外に、この本との出会いも、私にとってとても大切なものなので、本を選ぶときに自然と一番はじめに候補に挙がった。
この本は実は、私が夫と出会った初期の頃、彼が初めて私におすすめしてくれた本なのである。
付き合ってからか付き合う前かは忘れてしまったけれど、お互い読書が好きだということが分かり、それならばとおすすめの本を紹介しあったときがあった。
その時自分が何を勧めたのかは残念ながら忘れてしまったのだが、そうして私は『好きな人が私におすすめしてくれた特別で素敵な本』と出会ったのである。
イチョウの葉が美しく舞う表紙は秋を連想させる。そんな、美しいだけではない、少し寂しさも伴う秋の雰囲気を纏った物語は、この寒くて人肌恋しい季節にぴったりだと思う。文庫本も出ていてお手軽に買いやすいので、興味がある方はぜひぜひ読んでほしい。
オリジナルドリンクの告知もしたら、あっという間に当日になった。
X(旧Twitter)ではたくさんの方がいいねを押してくれていたけれど、果たしてどのくらいの方が来てくれるのかはもちろん分からなくて、その日は一棚本屋の一日店長もやることにしていたので、お店番をしながら「お客さんが来なかったらどうしよう」なんて、だんだん不安になっていたりもした。
お店番をしていたら、私と同じように一棚書店のオーナーをしているねこしち書房さんが遊びに来てくれた。そしてなんと「今日イベント頑張ってくださいね!私はいけないのですがこれ、お客さん達と食べてください」と差し入れまで頂いてしまった。
ちょっとナーバスになっていたところに、そんなふうに応援をいただいたので、ちょっと元気を取り戻して「もうやるしかない!」という気持ちになっていった。
一棚書店のほうのお客さんはあまり来なかったけれど、本屋でゆっくりお店番をするという経験ができたのは良かった。
そうしてあっという間に時間が経ち、一棚書店の店じまいをして、私はエデン横浜へと移動した。
つづく
次回はいよいよ当日の様子をお届けします!