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出光美術館で陶片、現美でりゅうたろうのコレクション、映画は市民戦争のリアリティ 2024年9月から11月
9月某日 出光美術館「出光美術館の軌跡」といいビル ここから、さきへⅣ 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ」
出光美術館「出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅣ 物、ものを呼ぶ—伴大納言絵巻から若冲へ」
若冲の「鳥獣花木図屏風」だけでなく坂井抱一の「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」も艶やかで良かった。
「鳥獣花木図屏風」は格子の中心と外周で色が塗り分けられている面で凹凸や陰影を表しているのが実際に見ると立体感が感じられる。
水墨画は様式美が強く自由度を感じにくいので積極的に見ないのだが、コレクションの質が良いので見応えありました。
展覧会の主題とは違うんだけど、出光美術館には陶器の破片が収められた「陶片室」がある。陶器の破片はタイルのように小さくかわいくて楽しい。そのコレクションが良かったのでその部屋で引き出しを出しては、しまって、破片を眺めるのに時間を費やしてしまった。
皇居の眺めもよいがビルが建て替えに伴い12月で休館になる。最後にビル地下などをぐるっと回った。またひとつ消えてしまう「いいビル」。
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11月某日 東京都現代美術館 高橋龍太郎コレクション「日本現代美術史観」
入り口近くで、現代美術で有名な村上隆や会田誠の作品があるのだが、まだまだ先は長い。この物量一体どこに保管しとるんや、、、という物量と、巨大な作品が多い。胃に何か食べ物をいれ、歩きやすい疲れない足元が必要だった。
高橋龍太郎はラジオの人生相談のコーナーに時折出てくるおじさんだが(ラジオだから顔も知らないが)、私はここ最近まで現代美術作品のコレクターである高橋龍太郎と同一人物であることは全くわかっていなかった。あのりゅうたろー?!とわかったのは、昨年の川端龍子記念館でのコレクション展示を見た後。
とにかく作品数多かったのですが、最近気になっていた森靖(もりおさむ)の作品「Jamboree-E. P.」(雌雄同体のエルビス・プレスリー)があった。これは強烈だった。他の作品も見たい。
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その他に気になった作品(一部)
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見ているこちらにも絵と描き手の一体化が見えたような、空間とキャンバスが一体化しているように見える不思議な感覚。
「平面に張られた白いキャンバスの前に立って描くのでは遅い」という小林は、自らの身体と絵画を一体化させるかのように、木枠を抱えるようにしてキャンバスを張りながら、同時に筆ではなく手を使ってそこに絵具を塗り込めていく。
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ガラスの胞子のような生物が車の上で生きている
青木美歌さん、2022年に亡くなられていたとは。。。
https://www.mikaaoki.jp/profile.html
3時間半、疲れて腹も減ったので2階のカフェの残ったサンドイッチ(柿とジャスミンいりクリームのせというオサレオープンサンド)とコーヒーで夕空を眺めた。帰りは清澄白河まで歩いたが、木場には10年前に比べておしゃれカフェや本屋などお店が増えたなと思う。今度こそ行ってみる。
展示途中で描いたメモの文字がぐだぐだで全然読めない。
11月某日 朝から映画「Civil War」で沈む。
説明もなく始まっている戦争状態。悪夢のようだった… なぜカリフォルニアとテキサスかという疑問は説明なく、観客はどちらにも与することできず逃げられない暴力性、判断もできない地獄、絶望。音も怖い。
「アメリカ? どのアメリカ?」
俺ら一般市民は、内戦が起きたら確実に殺される。それも、陰謀論や、なにかに扇動され、言語は同じなのに、意見を交わすことも、聞くこともしない人たちに。主義が違う、同じだろうと関係なく。寒気がした。
大統領選挙前、日本の衆院選の後に、この分断の時代、買った負けたではなく、これからの日常はどうなるのかと考えながら見た。
ホラーのように怖かったが見る価値ある。
でも、はぁ…おれには怖かった…。ホラー映画よりも、怖かった。でも、見てほしい。
見た後、2時間ぐらい晴れた公園でチェアリングして気持ちを沈めて帰った。
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