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化学系博士課程学生が考える:アメリカのやり方②

続きです。

次に驚いたのが、アメリカのCVです。
CVは履歴書のようなものです。

そして、アメリカのCVには顔写真がないのです。
自身の経歴、業績のみが書かれます。
顔写真を載せない理由として、差別への配慮があるそうです。
つまり、人種、性別などで判断されないように顔写真を載せないとのこと。

でも、これ本当にそうでしょうか。

確かに表面の意識ではそういう認識なのでしょう。

でも、この裏にあるのはその経歴を持っている人なら誰でもいいってことじゃないですか。
つまり、その人でなくてもいい。
その経歴さえ持っていればどんな人でもいい。

現在のアメリカではホワイトカラーの自殺者数が増加していると聞いたことがあります。

①で書いたように、確固たる自分が求められながら、その自分は大事じゃないといわれる。

それは鬱になるでしょう。

同時に反対のことを言われているのだから。

人はどんどん機能になっていっている気がします。

マッチングアプリもそうですよね。

要素からボトムアップ式でその人を作ろうとする。

野球が好き、カフェが好き、ドライブが好き等々。

でも、どれだけ言葉を集めてもその人にはなりません。

その人とはその人の体そのものです。

言葉で説明しようとすれば何かが抜け落ちる。

なんとかが好きの逆算からいくってことは、暗にそれが好きなら誰でもいいって言ってるようなもんですよ。

今回のアメリカ研修プログラムはアメリカがすごい!っていうのを前提にしていると思います。
プログラムを通して、何かを取り入れようと。

でも、本当に取り入れた方が良いかは考えるべきかと思います。

その人自身を蔑ろにするようなやり方は本当に良いのか。

しっかりと前提から疑うということが大事なんだなと、私は学びました。

それでは。

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