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合成成功

今書いてみてわかったのですが、合成成功って、『成』という字が二回連続で続くんですね。

ということで、やっと成功したようです。

NMRとIRスペクトルから一応できたんじゃないかと思われます。

始めてから1ヶ月半くらい。

8回目くらいにして、ようやくできたみたいです。

でも、やっと合成できたといいましたが、新規化合物ではありません。

既知化合物です。

では、なぜ既知化合物の合成にこんなに時間がかかってしまったのか。

その原因は既報にあります。

既報とは、既知化合物の情報、つまり合成方法やキャラクタリゼーションが載っている論文のことです。

私が参考にした既報には、合成方法は書いてありました。

でも、全然詳しく書かれていなかったんです。

どういうことか。

一般に合成では、フラスコの中に必要とされる試薬をすべて入れて必要な時間だけ撹拌します。

温度をかけることもあります。

でも、その試薬の入れ方とか、試薬の状態も大切なんです。

合成方法が詳しい論文とかだと、ここは素早く入れるとか、試薬はすべて乾燥させてから行ったとか、この順番で入れるとか書いてあります。

でも、詳しく書かれているものは少なく、その研究室ではあたりまえとされるローカルテクニックがあるのです。

だから、既知化合物といえど、そのテクニックがわからないと再現性高く合成できないというふうになってしまうのです。

でも、やっとコツを掴めました。

ようやく、次のステップに進めそうです。

良かった。

それでは

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