環状七号線

画像1 環状7号線を真っ直ぐ、と彼女は言った。どこに着くんだよと思ったけれど、何も言わずに車を出した。目的地を聞いたって意味は無い。彼女と一緒にいることが重要なんだから。彼女はそれを知っていて目的地を言わなかったのだ。もしかして、と思い直す。彼女もぼく一緒にいるだけでいいのかもしれない。そんな、都合の良い勘違いを、ぼくは頭を振って追い出した。

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