『現代短歌』2019年10月号

①「老境のうた」青梅のひと日ひと日を太りゆく九十を過ぎて判ることある 岡部桂一郎 高橋みずほ選 人生百年時代を先取りするような歌。青梅が日を追って熟していく。それを見つめる作者の余裕。年を取って判ることを私も判りたい。

②「老境のうた」 山田航「杉崎恒夫」〈…近代から続く芸術派口語短歌の流れは、戦後はライトヴァースの登場まで半ば無視されながら、細々と続いていた。杉崎はその流れのなかの一人である…〉。口語短歌史に対する慧眼。杉崎の口語の源流への解釈にうなづく。

③寺井龍哉「歌論夜話」 今回のタイトルは「人と歌」。シンプル過ぎて、元ネタが全く分かりません。降参。いや、内容もちゃんと読んでますよ、本当に。

2019.10.16.~17.Twitterより編集再掲