2021年11月17日の朝日新聞より
「漫画と学び 下」「商業誌経ず 才能が育つ時代に」
(長妻昭明、近藤康太郎)〈販売額が昨年、過去最高となって漫画業界が蘇生したのは、電子漫画の売り上げ増が大きな要因だ。〉しかし電子化により売れる作品に読者が集中し、差は開いている。売れ方は多様化しても人気は二極化している。音楽業界でも同様だ。
評論家の山形浩生氏はその原因に、テクノロジーの発展と、SNSやネットでの「バンドワゴン効果」、という二点を挙げている。〈人はよいものではなく「評判がよいもの」を欲しがる。「いいね」の連鎖ですね。既に人気の作品が、さらに売り上げを伸ばす現象です。〉人がいいというものを選ぶ。
〈漫画を描くことがただ好きで、売れなくても感想をもらえれば満足という人がコミックマーケットにたくさん出展しています(…)生活手段は別にあり、好きなものをただ創るという表現者は昔からどのジャンルにもいました。〉間口の広がり、二極化、ただ創る、どれも短歌に通じる問題だと思った。
2021.11.18.Twitterより編集再掲