『短歌往来』2022年8月号
①「特集 鉄道のうた」今年は鉄道150年ということでの特集だ。ふだん鉄道にあまり興味の無い私だが、その存在を当たり前に感じ過ぎていたと気づく。総論+アンソロジー50首+19人の作品5首という充実の特集だ。近代短歌の見え方が変わる。
②遠目にも煙つたやうに咲く一樹せんだんの木が雨を呼びゐる 久我田鶴子 煙るように花が咲くせんだんの木。その姿が雨を呼んでいるように見える。「せんだん」の名前から様々に歌を広げた連作。言語面と映像面が結びついた一連。
③小林真代「作品月評6月号」〈この二冊はそれぞれまったく別々の歌書であり、歌集でありながら「何もない美しさ」というキーワードで結ばれるところもあるようで(…)〉細川光洋『吉井勇の旅鞄』川本千栄『森へ行った日』の二受賞作に触れていただいた。ありがとうございます!
2022.8.20.Twitterより編集再掲