『うた新聞』2022年4月号
①内藤明「短歌想望」〈文学の真は、虚と実のあわいにあるのだと思う。虚も実もどこか狂気をはらみ、それは幾重にも重なり合って簡単には解けない。和歌=短歌は、それを担った歴史から、この虚と実のありようを内部に蓄積している。〉虚だけでも実だけでもない。とても納得する。
②何も知らず何幸せだったという日々をあなたも持てり風の茉莉花 鈴木加成太 今は知らなくていいことまで知ってしまい、幸福感が無くなってしまったのだろうか。結句が美しい。生活の端々を詩に昇華した一連。どの歌にも惹かれた。
2022.5.19.Twitterより編集再掲