サマーオブソウル
「音楽はメッセージを伝える手段だ」
クエストラブがディレクションをしたという
絶妙の構成、多分今の時代にこの映像が必要なんだ、という
使命感のようなものがひしひしと伝わって来ました
映像素材はその後約50年も日の目をみること無く埋もれたままになっており
当時の状況は
ルーサーキング牧師の暗殺、ケネディ大統領の暗殺
黒人の暴動
1969年、の背景もイメージしやすい
ベトナム戦争、人類の月面着陸
ぼんやりしていた過去の記憶がビビッドに蘇る
あの時代、そう
二グロ、と呼ばれていた彼らがブラックへと自己変革する
何より音楽が、ファッションが、カルチャーが突出して美しく
出演者全員が、尊くて気高い
私の子供時代、日本のテレビでも「セサミストリート」が放送されだして
アパートの入り口階段に集まって皆が歌い、踊り出す光景
それこそがハーレムの日常風景だったのだなぁ。。。
スパニッシュハーレムも近くてプエルトリカンの音も混ざって
レイ・バレットやモンゴサンタマリアも出演してて
強靭なリズムに圧倒されっぱなし
そして司会の「トニー・ローレンス」の華やかさといったら!
彼は音楽家とも政治家とも話が出来る大事なキーパーソン
警備をするのはブラックパンサー
ニーナ・シモンの詩の朗読やら
嗚咽がこみ上げて涙が溢れ出て来た
映画館が空いててよかった、と思えるくらいw
あとやっぱり
スライアンドザファミリーストーン、のジェンダーミクスチャーっぷり!
当時黒人の観衆の前で白人ドラマーがプレイするとか
女のトランペッターとか
現代なら当たり前なことでも
あの時代誰もやっていなかったことだろうから。
よくこの映像を世界に出してくれた、って
心から感謝します
47巻のフィルムを5ヶ月かけてレストア
膨大な作業をよくぞ成し遂げてくれた
スタッフの努力を讃えたい
もう一度書く
「音楽はメッセージを伝える手段だ」
受け止めて知って学ぶ
そして自分で考えよう
この先の人類のあり方を
次は「MINAMATA」を観ます