ラテンアメリカの民衆芸術
ペルー、その魅力的な響き。
今回笹久保伸さんのコンサートに行ってちょっとペルー辺りの地理が頭にインプットされた。
ナスカの地上絵、マチュ・ピチュをはじめ
古代文明が息づく土地。
そしてアンデス山脈を縦にアマゾン川が流れツンドラから砂漠地帯まで自然豊かな地形も多様な文化芸術を産み出す一因となったこと。
植民地時代、搾取された歴史、民衆による
批判、これらもラテンアメリカの根っこにしっかり息づいている
何より光と影が強く極彩色の作品に
圧倒された。
展示品の撮影オッケーだったので
先ずは玩具。
観覧車やメリーゴーランドに乗ってる奴が
面白いほどグロいw
ライオン、の目とか
基本リアルな趣
日本のキティちゃんとは大違いw
お面や仮面、の類も興味深い!
ダイナミックでプリミティブ。
秋田なまはげが可愛く思えるくらいだw
十字架はペルーアンデス地域では南十字星が輝く時が収穫期にあたると
人々は知っていて豊穣な収穫のシンボルとして信仰していた。
そして十字架は家の中に安置され
家族を悪魔から守る役目をする。
来館者の中でも注目されていた
ポスター表紙のあの造形
「アレブリヘ」と言う空想的な動物の姿を描くメキシコ民衆芸術。元は張子人形の意味。
この表題「山羊のナワル」は
メキシコの民間信仰で動物に変身するシャーマンの意、で人間の顔を持つ動物として描かれる。
と、ここまで観てあの宮崎駿のアニメ、
シシ神を彷彿とさせるなんて思えた。
自然の中に神を視ることは
共通しているのかしら。。
で、最終章辺りで
迫害や暴力を受けた記録としての作品もあって、忘れてはならぬ、という作者の思いが溢れていた
髪の毛を掴まれている絵とか残されてて
にんげんとして屈辱的な扱いだと思った。
多様でヤバいアート、見応えありました
ラテンアメリカの民衆芸術、アルテ・ポプラル@国立民族学博物館
3/9〜5/30まで。
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