誰かを選んだら世の中が変わるのだろうか?
選ぶって勇気のいる行為だ。
夕飯の買い物で何を買うか、も。
どの本を読むか、も。
もっと大きな選択もたくさんある。
進路や、仕事。
中でも人を選ぶということ。
結婚、とか。
でも実はもっと身近で、しょっちゅう人を選ぶ行為がある。
それが選挙。
息子に初めての投票用紙が来た。7月4日の都議選だ。
18歳になったということ。
親子で実感する。
18歳の誕生日に「18歳になってかわったこと? 選挙権があるっていうこと、かな?」といっていた。
思ったより早く機会が来たね。
「投票には行くよ」
当然のようにいう。ちょっと、うれしそうだ。
息子が小さいころ、「誰に入れたの?」と投票所で聞かれて、困った。
興味津々で、よく選挙戦のポスターを眺めていた。
でも政治に興味があるというわけではなさそうだ。
私は毎回投票はするけれど、ちゃんと調べてない、いい加減な有権者だ。
でも、ちゃんと、考えよう。
最近は思っている。
遅いけど。
選挙で、ふと思い出したのは。
原田マハの「お仕事小説」。
ふわりとしたお嬢さんが、結婚式で同じテーブルに座った女性と話すことから人生が変わっていく。
スピーチライターとなり、選挙にかかわっていく。
政治家のスピーチを書き、興奮する選挙戦へと突入する。
といっても、ユーモラスな語り口でもあり、恋愛が絡み、すいすい楽しく読んでしまう。
その中に―—
自分に一番身近な、自分にとって一番大切な人を守りたい。誰もがそう思っている。そしてそうできる世の中を作ることが「世の中をよくする」ってことなんだ。
選挙に出ることを決めた青年の心境だ。
でも本当はこれ、投票する側も同じ気持ち。
私も出産してから少し、意識が変わった。
自分がいなくなった後の、未来を考えたい。そう思うようになった。
今度の都議選、今までと違う気持ちで臨む。
投票所は息子の通った小学校だ。
息子に「誰に入れた?」とは聞かないようにしよう。
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