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二十二 愛の本質/アルカナ眠る君に噓はつけない

 類はテーブルに頬杖をつき、悠真の様子を微笑ましく見つめていた。これから仁の家に行く途中だったのだと言い、その前にこのタイ料理店で軽く食事をすることにした。
「嬉しいな。キミとこうして二人きりで食事できるなんて。せっかくだから楽しもうよ」
 悠真は複雑に眉を寄せると、舐めるような視線に俯いた。
「あの……義兄さんに、何が……」
 そんな気分ではない。とにかく早く本題に入って欲しかった。そうやって急いていく様子に、類は大げさに溜め息をついた。
「キミって社長のことが大好きなんだね。妬けるな」

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2,463字
某BL雑誌でA賞を取った作品です。 完結しています。全27章。凡そ75000字です。 18禁指定。少しハードなBLです。

義父の通夜で初めて義兄<仁>の存在を知る悠真。実父を憎む冷淡さがありながら禁欲的で支配性すら感じる魅力に悠真は不覚にも魅せられてしまう。目…

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