テキストのよさ、心のいろ
私は長年グラフィックデザイナーの
仕事をしておりまして
デザインの世界で「色」のはなしは
切っても切り離せない分野です。
最近、白の種類はたくさんある〜??
で話題になっていましたが^^
人が見えることができる色は
約750万色、日常の中でも認識できる色は
187万色ほど、あるそうで
また、デジタル、WEBの世界では
色を6桁のコードで表すので
1600万色以上あるそうなのですが、
私の仕事で使うのは、紙に印刷できる
インクのCMYK、4色の掛け合わせで
表現できる色合いで
実際に印刷現場で目で確認できて
よく使われる色だと、100色以下、と
いわれており、
ぐんと減ってしまうのです。
画面で見る、RGBの鮮やかな色合いを
印刷物のデザインで表現したくても
CMYKに変換した途端に
ガクンと色の幅と彩度が落ち、
つくりたいイメージが全く変わってきてしまう、、
表現の世界が、だいぶ狭まってしまうのですね。。
毎回のことで慣れてはいますが、
この時はいつも
少し、残念な気持ちになります。。
(グラフィックデザインあるある?ですね..^^;)
この話のつながりで
時々、思うのは
自分の中の、その時々の
“心の微妙な色合い”を、表現するのに
“言葉、文字”では、
本当にその一部だけしか
あらわせないけれど
その限られた中で
一番その色に近い、言葉を
探して、紡いで
どこかへ届けている、ということ…
何かを表現するのに
音楽や、映像や、絵画、ダンス、だったり
いろいろな方法がある中で
文字のみ、テキストだけの世界って
ものすごく限られるのですが
逆にその、曖昧さ、
“すべてが見えない感じ”が
しずかで、ここちよく
感じることも、あります。
このnoteは、まさに文字がメインの世界で
うまく書けなくても自分なりに
微妙に変わる心の色や
好きなことを自由に表現できる場所
好きなときに訪れて
自分のペースで、
色んな方々の思いが綴られた文章を
読むことができる場所なので
自分にとってはふんわりと
居心地がよいです。
もちろん画像や音声、映像の魅力もあって
いいなぁ、と思いますし
それぞれのよさがありますよね。
よく言われることですが
すごく大切なことを伝えたいときに
たくさんの言葉を使うよりも
シンプルな、短い言葉の方が、印象に残ったり
言葉を使わずに
ただ黙って、まっすぐに見つめ合うだけで
伝わることがあったり
何も言わないで沈黙することの
やさしさ、みたいな世界もあって
“言葉にできないこと”
“言葉以上に伝わること”
のような世界観も、大事にしたいな、
なんて思います。
余談ですが…
私はあざやかなピンクよりも、
すこしくすんだ、
控えめなペールピンク、
淡いパープル、のような
大人っぽい色が好きです。
同じむらさき色でも
ぶどう色、藤色、すみれ色、ラベンダー色、
などなど、たくさんの種類があって
きっと、今の気持ちも、自分の色も
唯一無二の色
他のどの色ともちがう、
自分だけの独自の色なので
きっとこの世はすごくカラフルで。。^^
誰ともちがう、“自分だけの色”を
信じていけたらいいな、なんて思います。。
…いつも終わり方がよくわからなくて
無理やり締めてますが・・・;笑
ボンヤリした色合いの話をここまで読んでいただきまして
本当にありがとうございました!
明日からもどうか素敵な、よい一週間となりますように…*