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初フードドライブ
毎日暑い日が続きますが、みなさんお元気?千由家はクーラーガンガンで元気です。クーラー考えた人ありがとう!
この間、夫が言った。
「パンの缶詰の消費期限が近づいているから食べなきゃね」
千由家では災害用の備蓄品を常々ストックしている。缶詰に入ったパンもその一つ。50を過ぎてデブデブに拍車がかかったので、前に書いた通り、食生活の改善を続けている。パンは白パンをやめ全粒粉かライ麦に替えた。
缶詰のパンは、菓子パンなので家族3人分を消費するには結構な量で、血糖値的にもカロリー的にも出来れば食べたくない。
捨てるにはもったいないが、健康を考えたらしゃーないかと思っていた。すると夫が「フードバンクに寄付すれば?」と言ったのだ。そんなんどこにあるかわからへんと早速ググってみたら、なんと!区にその窓口があった。名前は「フードドライブ」
おぉ、知らなかったぜ。夫の国ドイツでは昔から当たり前になされている慈善事業なのだ。義母も教会主催のフードバンク的な所でボランティアをしていた。
区のホムペには、
・未開封であること(包装や外装が破損していないこと)
・賞味期限(要明記。塩や砂糖は除く)まで2か月以上あること
・冷凍・冷蔵でないこと
とあったが、果たして防災用の備蓄品はどうだろう?と思ったので電話をかけてみた。消費期限が2ヶ月前なら可能とのこと。うちにあるパンの缶詰の消費期限を確認。あと6ヶ月ある。いける!
でもここで私の心がざわついた。防災用で消費期限がくるからあげますってなんか、やらしない?夫は「捨てるよりいいし、やらしくないよ」というんだけど、被災地やなんかで消費期限が近いものを送られて「うちはゴミ捨て場じゃない」って怒ってる人を思い出した。
どうしよう。
考えたけど、やっぱり捨てるより菓子パンでもいいから食べたいと思う人に貰ってもらう方がいいだろうという結論になった。それでもざわつきが取れないので、少し別のものを買い足して持っていくことにした。
レトルトのごはんと、子供用レトルトカレー、ふりかけを買って一緒に持っていった。
夫の国ドイツでは、生鮮食品も取り扱っているところがある。義母がかつてボランティアをしていた所は、生鮮食品はお店の売れ残りを運んできて、パンはパン屋さんの売れ残りを運んでくる感じだった。もちろん缶詰や乾麺や調味料などもあった。
ドイツに行った時、その配給場所に行ってみると長い行列が出来ていた。日本でも生鮮食品なんかも配れる(もしくは取りに行く)場所があればいいのになと思った。私が知らないだけで既にあるのかもしれないが。
昨今、日本の給料は伸びず負担ばかりが増えて、円は下降の一途を辿っているせいで大変世知辛くなっていると思う。誰かを思いやるには余裕がいる。今の日本で余裕を持つ方が難しい。話題はギスギスしたものになり、不満が爆発するような内容のトピックばかりがSNSに上がってくる。
そうなると困窮世帯を助けたくてもその余裕がなくなり、所謂社会的弱者は益々生きづらくなる。本来であれば、それは行政がどうにかしなくてはならないことだけど、今の政治家を見ていると己の私服を肥やすことばっかりに一生懸命だなと言われても仕方のない政策ばかりだ。ため息しか出ない。
もしも皆さんのお家に、お中元などの貰い物で、頂いたけど消費しきれないものがあったら、一度フードバンク(フードドライブ)を利用されてはどうだろう。もしかしたら誰かの一食分の助けになるかもしれない。
※イラストお借りしました。t0m0y0さん、いつもありがとうございます!