スモールビジネス(個人事業、小さい会社)の成功法則③
週休3日でも、業界売上3倍の「戦略」
どんな小さなビジネスにも戦略が必要です。
著書の中に出てくる足利市のベーカリ―「ふくや」さん
裏通りにある、3人も売り場に入ると一杯の小さな店舗ながら、1日の売上が15万円を超え、さらに週休3日。
私が起業相談の時に、ふくちゃんに「どんなパン屋さんにしたい?」
と聞いたところから始まったパン屋さん開業物語。
どんなお店にしたい?コンセプト大事
「独立して何かをしたい」までは紆余曲折がありました、個人事業の場合は「自分の得意なこと」を広めたい。
やりたくてやりたくて仕方がない。
このエネルギーを「戦略作り」に換えていく必要があります。
「美味しい季節ごとに工夫した商品を提供したい」
「行ったら今日は何があるかな、と毎日ワクワクしてもらえるパン屋さんにしたい」
ココが原点でした。
実際に2年目の秋に行ったら「キノコグラタンパン」を提供していて、これがとんでもない勢いで売れていた。そして美味しかった!!
という具合に、季節商品を取り込む才能があります。
メニューにバラエティーを持たせられるのも、ふくちゃんがレストランをやりたいと言っていたくらい料理が得意だからです。
パンを提供する順序を考えている
週休3日でも売り上げが落ちない理由は、
・パン屋さんとしての確かな技術
・おいしいパンを提供している
この2つはもっともですが、
メニューを提供する時間を考えて、単価の高いパンを午前中に持ってきています。
パンは前日の小麦の計量から始まり、
こねる
発酵
焼き
装飾
これをメニューに合わせて時間を逆算し、調整をしています。
パンは日本では、朝食とランチに食べるもので一番お金を掛ける夕食には出てきません。
そうなると、勝負は朝食とランチです。
サンドウィッチは、比較的高いメニューです。これを手をかえ品を変え、「今日はどんなサンドウィッチがあるんだろう」と顧客に思っていただきながら午前中に提供します。
「口コミ」を読むと
「美味しすぎて毎日ランチ時には並んでもサンドウィッチゲットしてます」などの口コミが見られます。
そして「今日のおやつ」としてインスタでも日替わりでメニューを発表していました。
これも顧客の楽しみの様子。
「今日こそは、シュガードーナッツゲット」
「イチジクタルト美味しすぎた」などのおやつの口コミもありました。
洋菓子贈答品を売る日を創ろう
さらに、ふくちゃんは代官山の有名なパティシエが通う学校にも行っていたのでお菓子つくりが得意です。
「クッキーや贈答品の注文を受けてを提供する日を創らない?」と話をしました。ふくちゃんは大乗り気です。
日常はパン焼きで手いっぱいで洋菓子つくりまで手が回りません。
洋菓子の詰め合わせを、箱などもオリジナルにして提供し、
¥3,500から¥5,000のメニュー、
ついでにホールケーキ(通常でもチーズケーキなど提供している)も提供すれば、単価が高いので売り上げが上がります。
・注文にする
・日持ちする洋菓子を焼いておく
この戦略も当たりました。
パン屋さんは実は倒産件数も多い業種です。
近所にあの「のがみ」もできましたが、いつのまにか無くなってしまいました。
冷凍パンだけを提供しているお店は誰でも手軽にできますが、こんなにバラエティーに富んな品揃えはできず、売上は高くなりません。
創る喜び、自分でやりたいことがお金になっていく喜び
戦略が売り上げに繋がった個人ビジネスの成功例です。
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