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【読書感想】「読んで、旅する」 伊集院静

名前は聞いたことがあったけど、女性だと思ってた。

やっぱりドラえもんのしずかちゃんや、源義経の気丈な恋人、静御前の影響かな。

そしたら、元々は女性のコピーライターさんにつける予定だったこの名前が、いろいろあって、名乗ることになったのだとか。

夏目雅子さんの旦那様!す、すごい!
noteのご縁で、初めて作品を読んだけど、うーん‥す、すごい

私は正岡子規って、少女マンガに描かれるような、線の細いタイプなのかと思ってた。

確か中学で習った、「くれなゐの 二尺伸びたる薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる」

素敵〜✨❤️✨
なんて繊細で優雅な感性の男性なんだろうって思ったし、こんな人が若くして結核で咳に苦しみながら血を吐いて亡くなるなんて、とても切ない‥

そして、それはその通りなんだろうけど、この本を読んで、え?あ、‥か、かなりガハハな豪胆!というのに驚いた。
気難しく神経質なところのある、夏目漱石の東大時代からの親友だったんだ‥

夏目漱石がイギリスに留学中に、正岡子規は亡くなったそうで、ロンドンでの生活に馴染めなかったのと、親友の死で、漱石はますます引きこもって、精神的に病んでしまったらしい。

「大逆転裁判」のゲームでも、ロンドンに住む漱石があんなに精神不穏な状態だったのは、そういうことがあったのか‥

夏目漱石やホームズの時代のロンドンの法廷で、検事バンジークス卿の日本語声優さんは、津田健次郎さん。

最近は日曜のお昼にラジオをされていて、よく点けている。なんだか穏やかないい気持ちになるラジオ。
漱石も、現代だったら神経衰弱にならずに済んで、もっと気楽に暮らせた、かな‥?

ルーブル美術館って、ナポレオンが戦争で侵略した国から略奪した美術品を集めたものが元だったとは‥

しかも、ナポレオン自身は芸術には興味がなく、ナポレオンが尊敬していたカエサル・シーザーがそうしていたと、側近のすすめで始まったらしい。
これが、好感度アップになって、民衆の支持を集めたとか。

とにかく私には、他にも初めて知るびっくりがいっぱいな本で、頭がいっぱい旅したような気持ちになった。

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