31: 心の傾向 (1/4) - 形や動き(変化)のあるものに意識が注目してしまう
今回は雑談と言えば雑談なのですが、千代能的にはとても大事だと思っている内容になります。
人の心についての千代能の考えになります。
千代能の完全オリジナルと言う事ではないですが、これまで色々な本を読んだり自分で考えたりした結果として、今では自分自身の考えとなったものになります。
最初は、心の中のイメージを空に例えて始めます。
最初は青空です。
そして、雲がやって来て鳥が飛んできます。
日によっては雲に覆われて青空なんてどこにも無いかもしれません。
心の傾向 ー その1
心の傾向として、「形のある」ものや「動きのある」ものに注意が向いてしまうと思います。
心の話なので、ここで言う形とは「思考」で出来ています。
何か形のあるものがある時に、ひとの注意は形に向かい、その背景に注意が行くひとはあまりいないでしょう。
例えば、何も無い青空に、鳥が飛んでいたら、無意識に鳥の動きに注意がいってしまうのではないでしょうか?
それと同じことが心の中にも起きていると思います。
心の中では色々な「思考」が現れては消えていきます。
思考が現れ...消えていく...
また、思考が現れ...消えていく...
この繰返しです。
理屈では、思考がある時と、思考が無い時の2つがある筈です。
でも、心の中を見ている私達の注意は、形のある「思考」のみに意識が向いてしまい、「思考が無い時」を意識しません。
注目すべき対象がないので、当り前かもしれませんが...
結果的には、
私たちの認識する心の中は、「思考だけ」になってしまい、
「思考が無かった時が忘れ去られて」しまっているのでは
ないでしょうか?
ところが、よく考えてみると
「思考のある状態」は、現われては消えてしまう「束の間」のものです。
ところが「思考のない状態」というのは、思考を生み出す背景として「常に存在し続けています」。
以上が、心の傾向1で形や動き(変化)のあるものに意識が注目してしまうでした。