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【理学療法士】なぜ病院で働いていると趣味が疎かになるのか。

お疲れ様です。
ちーよねです。

新卒で病院に勤めだしてから、学生時代に好きだった趣味ができなくなった…

旅行が大好きだったのに、今は全くいく余裕がない。

こんな悩みを抱えている若手理学療法士及びリハセラピストは多いのではないでしょうか。

理学療法士及びリハセラピストに限らず、働いていると趣味や娯楽ができなくて悩んでいる社会人は多いと思います。

あなたもそのうちの1人ではないでしょうか。

今回私が読んだ書籍を参考に、なぜそのような事態に陥るのかを考察していきたいと思います。

参考書籍はこちら↓

なぜ病院で働いていると趣味が疎かになるのか

理学療法士は忙しい?

新人理学療法士のあなたは、1日をどのような流れで過ごしていますか?

朝はスヌーズ機能の目覚ましでギリギリに起き、朝食も食べずに出勤。

朝、患者さんの情報収集を行いミーティング。

1日21単位をこなし、業務後は勉強会に参加。

帰宅後は明日の患者さんのことを勉強したり、仕事の準備をしたり、休日に勉強会に参加したり。

このような流れでは、趣味をする余裕はありません。

ですが、おそらく昔も同様にたくさん単位を取り、残業も多かったはずです。

ですが現代社会人の方が趣味を楽しめず、飲み会などの参加頻度も少ない風潮があります。

なぜでしょうか。

理学療法士は成長を強制されすぎている

今回、働いているとなぜ本が読めなくなるのかを執筆した三宅香帆さんによると、現代人の読書量は右肩下がりだそうです。

なぜ、働く人の読書量が減っているのでしょうか。

本書によると、現代は情報がたくさんあり、また現代人は仕事での自己実現のために情報を得ようとしています。

仕事に関係ない情報は仕入れず、仕事に関係のある情報ばかり追い求める傾向にあります。

結果、仕事と関係のない情報が満載な本の需要が減っているということです。(本書ではこれをノイズと表現しています。)

このような現実は、理学療法士界隈でもあるように思います。

臨床に関係のない知識は興味ない。
余計な情報を入れている余裕がない。

ノイズのない勉強会や参考書、文献ばかり読むことを強いられている現状があるように感じます。

病院での教育プログラムでは臨床力が成長しない?

ほとんどの病院で実施される教育プログラムは、新人全員がある程度同等の進捗になるように設定されています。

能力が低い人でも先輩と同じように単位が取れるようにしていきたいからです。

そうなると、ある程度能力が備わっている人は物足りなくなり、臨床力を高めるには自己研鑽するしかありません。

真面目な人ほど臨床力を高めるために必死になり、結果として趣味を楽しむ時間がなくなってしまいます。

これが、私の考える病院で働いていると趣味が楽しめなくなる理由です。

では、趣味を楽しむためにはどうしたらいいのでしょうか。

病院で働いていても趣味を楽しむコツ

ノイズを受け入れる

現代社会人は自己成長のために自分に必要な情報のみを集めることは前述したとおりです。

ただ、ノイズが含まれた情報にも価値があると思います。

情報=               知りたいこと
知識=ノイズ+知りたいこと

働いているとなぜ本が読めなくなるのか

映画鑑賞や読書、旅行などの趣味によって情報以外のノイズが蓄積され、結果的に自分の知識が深まります。

患者さんの対応時に、理学療法的知識以外での話の幅を深めることで得られる信頼もあるでしょう。

理学療法士に必要な情報以外の知識にも、価値があるということです。

半身で働く

ノイズを受け入れるためには、ノイズを受け入れられる精神状態でなければなりません。

本を読む余裕すらない。大好きだった旅行に全く行けないという状態は、疲れすぎです。

思い切って休んで、回復させてから趣味を再開させてください。(著者は本が読めなくなったから3年半勤めた会社を辞めたそうです)

本書では、半身で働くことを推奨しています。

全身全霊をやめる

理学療法士として全身全霊で患者にむきあうことは非常に素晴らしいことです。
理学療法士及びリハセラピスト界隈では、休日の勉強会参加や就業時間外での研鑽が肯定される風潮にあります。

このような方々を否定するつもりは一切ありませんし、むしろ尊敬しています。

ですが、これを称揚することをやめませんか?

たとえ勉強会に参加していなくても、患者さんに対して一生懸命にリハビリを提供するだけで十分なはずです。

働き方は人それぞれ様々です。
半身で働いて、残り半身を趣味や文化的活動に費やす。

このような方々がもっと増えるべきではないでしょうか。

本書の結論とともに私も感じました。

終わりに

患者さんの役に立ちたい、困っている人の味方になりたいという想いで目指した理学療法士。いつの間にか自分を疲弊させる原因となっていませんか?

病院に出勤して、その場であなたの持てる知識や技術を提供するだけで十分なはずです。

患者さんのために使っている気持ちと同じくらい、自分にも気を使ってあげてください。

今の現状でそれが難しいなら、今のエネルギーの半分を自分に分け与えてください。

またあなたの趣味が再開できるように。

応援しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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