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気持ちよくお金を払ってもらう②

①では物と交換するためのお金の使い方について考えた。
今回は『食事』について。
実際は料理や飲み物と交換しているのだが、「写真」と「記憶」にしか残らないため失った感が強く残りやすい。

どんなに有名店で『味』が良くても、シェフ、スタッフの対応が横柄だったり、感じが悪かったら全く満足できないし、『損した』という記憶が刻み込まれる。

多くの場合、丁寧に愛情や情熱を持って料理を作る人のお店ではスタッフにそんな対応をさせるわけは無いと信じている。

飲食店に求められる対応は店舗のスタイルにより大きく変わる。リーズナブルで満腹感を味わいたいという顧客向けの飲食店はボリューミーで素早く提供でき、お得感を感じられる量と価格。その割には美味しい。といったことが求められるだろうし、非日常的体験を求めるのであれば、他のお店では味わった事のない趣向をこらしたお料理や、素材そのものを知り尽くした上で最高の状態で提供してくれ、心底感心してしまうようなお店を求める。
中にはブランドで選ぶ人もいるであろう。
味、センス、接客など一定レベル以上なのはもちろんだが、特別感はなく、店名とそのお店に行った。というステイタスに満足する。
それでも、自分はそのお店に行くことができるという優越感を感じられ、喜んでお金を払うことだろう。

私個人の場合を考えると、そこまでの余裕はあるわけもないので、自分の中では少し高いけれど、絶対に自分では作ることが出来ない料理と美味しいお酒、驚き、感動、はたまた自分にも真似できそうな気づきを与えてくれるお店に支払う時が1番満足してお支払いをしていると感じる。

また来月も頑張って仕事してご褒美にまた来よう!と決意するのだ。

店主やスタッフの方々とのコミユニケーションも心が軽くなり楽しい。ここでしか会わない、会えないのが良いのかもしれない。

原価計算、ロジカルシンキング、3C分析などが重要と言われるが、結局こういった数値化できない満足度も大きなウエイトを占めると思う。
基本的な最低限のロジックは絶対的に必要だが、だからといってこのポイントを軽んじると痛い目に遭うと思う。

結局、料理を作るクリエイティブな思考、サービス精神、ロジカルシンキング全てが必要なのだろう。
飲食店を繁盛、成長させ、長く続けている方は本当にバイタリティがあり、皆の生活を豊かにしてくれている。
心から尊敬と感謝の意を表したい。
そんなお店で喜んでお金を使える人でありたいと思う。




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