やさしい古着に会いにいこう
ストレスが溜まったら、というお題を見つけたのでつらつらと書いてみようと思う。
結論からいくけども、古着を買いに行くのがいい。とりあえず、私はそうする。それも店構えからしてこだわりの店主がこれこれはリーバイスの何年ものでどうのこうのと知らないなどと言い出せない(またはもしも言ってしまうと、あからさまに馬鹿にされそうな)お店ではなく、雑多で安価で各家庭に眠っていた不用品が一堂に会したような、なんでもあるようなお店がいい。
山口県防府市に在住の私がおすすめなのは、去年の夏テレビ山口で企画(https://tys.co.jp/program/mix/archives/20220802ファッション宝探し)いただいた、ゆめタウン大内店のオフハウスさんである。他にも数箇所の大好きな古着屋を巡回しているわけだが、オフハウスはいい。
なにしろ広い。ものが多い。品揃えがものすごい。そして、価格が安い。
ごく普通の服屋さんはもちろん好きなのだが、常に私には不満が残る。それは「テイストがどこいっても一緒」になりがちだからだ。
流行はスカートの丈から形から、ジャケットのサイズ感まで影響する。まあ、影響するから流行というものなのだけれど……私はこれが嫌いなのだ。
例えば、オーバーサイズめに着るのが流行っている、それはいい。モデルさんたちが着こなしてるのを見るのも好きだし、素敵だなと思う。
けれど、そのスタイルが万人の体型に合うわけじゃない。
ちなみに私は150センチちょいの(多分だが縮んでいる)低身長かつ細いわけでもない。足も太いし長くもない。顔も小さくなければ、首も長くない。典型的な昭和のおばちゃん体型なので、オーバーサイズめに着るなどとしたら、ただ単に肥大して見えるだけである。
となると、次の流行りが来るまで待たなければならないのか……となるのだが、その流行を気にせずにいさせてくれるのが古着屋さんなのである。
しかも、定価だったらとんでもないお値段だったろうお洋服が数百円でコンディションも良く手に入ったりするから、たまらない。
一着買ったら、一着サヨナラ。
SDGsが言われはじめるずーっと前、それこそ10代のオシャレに目覚め始めた頃から、新品のお店(普通の服屋さん)と古着屋さんの両方を愛好してきた。その時の流行りが好きな時もあるし、そうじゃない時もいつでも古着屋さんはありとあらゆる時代の、テイストの、色とサイズで懐ひろくそこにあった。
声を大にして言いたい。大好きだ!
そして、お財布にやさしい。ただ以前から何度もツイッターなどでいうているのですが「安いから」で買うのはNG。
そして安いから、そのうち着るかも……で買うとクローゼットがすぐにパンクする。なにしろ安いんだから、そりゃもうあっという間に。
だけどそれは、服にとっても持ち主にとっても不幸なことだろう。せっかく素敵な服も、着てもらえなければかわいそうに思う。
だから、普通の服屋さんで何千円、何万円とかけて買うのと同じ価値を見出して購入することを大切にしている。
一着買ったら、一着サヨナラ。
それが私の考える幸せなお買い物ライフ。
だってクローゼットは無限じゃない。綺麗に並んでてくれた方が選びやすいし、何があるのかすぐに見える方がコーデもしやすい。
常々わたしは服は天下の回りものだと思っている。お金みたいに。もしも自分が着ないのならいい状態のうちに誰かが手に取れる状態にするのがいい、なんて思うのだ。
クローゼットやタンスも、人間と一緒なのかな、新陳代謝をしてあげた方が、なんだか生き生きして見える、気がするし。
ちなみに。
3シーズン着ない、シミか何かあって古着屋さんも引き取ってくれないものは、思い切ってハサミを入れることにしている。
かわいい柄のものもあるし、レースが素敵なものもある。
ハサミを入れて、素敵な部分は残しておいて、いろんなものに姿を変えさせていく。(シミがついてどうしようもない部分は、お掃除の役に立ってもらい)
古くなったシミのついたスカートやシャツ、大きめのパーツは使わなくなった大盤ハンカチなんかとつないで大きなカバーを作ったりもする。
お財布を気にせずに、クローゼットの新陳代謝も兼ねて、ワクワクをくれるお洋服との出会い。エコロジーでもありますしね。
おすすめです。