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ちよだ地方連携ネットワーク発足!
2022年4月に発足した「ちよだ地方連携ネットワーク」。その全貌を
ちよプラ代表・丑田に伺いました。
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ちよだ地方連携ネットワークとは?
「都心と地方自治体・市町村の連携」を目的としつつ、「食を軸にした地方と都市の連携」「次世代 を担う人材の育成と、地方と都市相互の持続的なつながりの創出」など、総合的かつ相互方向性のあ る連携を図るネットワーク。2022年4月発足。
これまでの体制とはどう違うの?
ーー早速ですが、ちよプラでは以前から地方の連携を行ってきたと思います。これまでの体制と、新たに発足した体制との違いについて教えていただけますか。
そうですね。これまでも、ちよプラでは様々な都市と地方の連携プロジェクトを行なってきていました。例えば食に関する連携では、地方自治体の主催するマルシェや農業体験、料理教室などです。さらに、ちよプラ1階に位置するちよだいちばという場所で、地方の特産品のアンテナショップ機能を提供してきました。
今後新たに発足したネットワークでは、これまでの取り組みを土台にしながらも、より多面的かつ相互方向性のある都市と地方の形を生み出していくことを目指しています。
ーー相互方向性、というのはどういうイメージでしょうか?あまりイメージが湧かず。。
これまでの地方連携は、地方が東京にアプローチする/東京が地方を支援するなど、都市と地方を二項対立で捉えることが多かったように思います。例えば東京からの地方移住者を獲得する、地方に留学してもらう、地方の特産品を買ってもらうなど。
しかし循環していく社会のあり方を考えた時に、都市と地方が双方向にアプローチしていく中で新たに生まれるライフスタイルや関わりの形もあるのではないか?と考えています。これは今までの都市地方連携の文脈ではリーチし切れていなかった切り口だと考えています。
都市も地方なくしては未来を描くことはできない。エネルギーも食も、人材も都市の中だけで完結することはできない。その意味でも双方向の取り組みは重視しています。
具体的な取り組みに迫る
ーーでは具体的な取り組みについて教えてください!
①食を軸にした地方と都市の連携
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まずはこれまでも重視してきた「食」を軸にした取り組みです。
ーー(1)のちよだグルメショップ+Aは4月にちよプラ1階にリニューアルオープンしたアンテナショップですね!
そうですね。ビレッジプライド邑南という一般社団法人が運営しています。邑南は島根県にある邑南町です。といっても邑南町のセレクトショップというわけでは全くなく、全国の地域の特産品を取り扱っており、特産品を使用したお弁当も販売しています。
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さらに(2)にある通り地方自治体と連携しながら、特産品開発や、ふるさと納税の検討、移住/定住者を獲得するための様々な取り組みを仕掛けていく予定です。
(3)のマルシェ・農業体験ツアー・千代田区食農体験セミナーは区民の方を対象として毎年開催してきました。今後も継続して行なっていきます。
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ーー地方自治体にとって心強い取り組みばかりですね!
②次世代を担う人材の育成/ 地方と都市相互の持続的なつながりの創出
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次に、人材育成や相互のつながりをメインにした取り組みです。
ーー(3)の会員制コミュニティの運用は、具体的にどのようなイメージでしょうか??
ちよプラ別館の4、5階にあるレジデンスエリアには、2拠点居住という暮らし方を柔軟に受け入れる価値観を持つ若者たちが住んでいます。その世代はオフィスを機能目的のみで借りることに意味を見出しにくくなっているからこそ、ちよプラもオフィスの枠を超えて新しいものを生み出していく環境を作る必要があると考えています。
面白いコミュニティや、2拠点居住に対応できる住まいのあり方を東京のど真ん中で作っていくことが必要だと考えています。
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ーー確かに、私の身の回りでも、2拠点居住という暮らし方の実践者はたくさんいると感じています。
私自身は東京でシェアハウスに住み、そのコミュニティが楽しいので住み続けたいと感じています。ただ、そう感じているのは、定住することによってコミュニティメンバーとの関わりが深いからなのかもしれない。逆に、2拠点居住の場合は難しいかもしれない。
だから、2拠点居住を実践する人同士がつながって親しい関係性を作れるコミュニティはきっととても魅力的だと思います。ちよプラをオフィスとして使えることも、とても強力な魅力だと思います。
このランディングページにも、コミュニティの村長の想いが綴られています。もっといろんな人に届いていってほしいですね。
錦町ブンカイサンの詳細・申し込みは上記ページから☝️
ビレッジプライド邑南との出会いは?
ーー私、邑南町のスーパー公務員・寺本英仁さんが出ている「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観たことがあるんです。以前から邑南町は市町村サテライトオフィス東京(地方自治体の東京シェアオフィス)に在籍している地方自治体として関わりがあったと思うのですが、寺本さんと丑田さんはどのようなつながりがあったのですか?
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(2016年9月26日放送)
彼と初めて関わったのは「にっぽんA級(永久)グルメのまち連合」という取り組みを通してです。
地方での食を担うシェフの育成を目的として、錦町ブンカイサンの1階にあった「風土はfoodから」というシェアキッチンを東京拠点として、修行中のシェフの実践の場を提供していました。
その中で、「食以外のカテゴリも含めた多角的な取り組みを実践していこう」と話し合ったことが、今回の新体制にもつながっていきます。
寺本さんはプラットフォームサービス株式会社の地方連携特命官として、プロジェクトの全体を横断的に見る立場として関わっていきます。
ーーそうだったんですね!これまでの取り組みとこれからの取り組みが線でつながっていることがわかりました。今後がとても楽しみです!
ちよだ地方連携ネットワークにご興味のある方へ
加盟を希望される自治体・団体につきましては、以下申し込みフォームより登録をお願いいたします。加盟は無料です。
ご登録いただいた自治体には、ネットワークの各種取組について今後継続的にメール等にてご案内をさせていただきます。
(インタビュー・執筆:市村彩)