[アニメ感想] ぼっち・ざ・ろっく:極度のコミュ障のぼっちちゃんがギターでヒーローになる!
極度の人見知り…いわゆるコミュ障の主人公 後藤ひとり(ぼっちちゃん)は陰キャでもギターでスターになれると知り、中学からギターを始める。
だが人前で演奏するのはおろか、バンドを組むための友人作りができずに、自宅でひとりギターのカバー演奏を動画サイトにアップしていた。
で、ギターヒーローという名で公開している動画がそれがそれなりに有名となっている。
そんな事情は周りには知られないままに彼女は高校生になるが、相変わらずの人見知りっぷりで、何とか向こうから声をかけてもらおうとギターを背負って歩いていたところ、ちょうどギタリストを探していた虹夏に拉致られてライブハウス「STARRY」へと足を踏み入れる…。
というところが、物語の始まり。
そこで彼女は自分の個性を認めてくれる仲間と出会い、「結束バンド」のメンバーとなって徐々にギターリストとして成長していくのだ。
高校生バンドが主人公だけど、活動の拠点がライブハウスなので、学園ものとはちょっと違った味があるのが特徴。
登場人物がみんな個性的でキャラクターがすごくよい。
物語の舞台となるライブハウス「STARRY」は、「下北沢SHELTER」がモデルとなっていて、私もライブしたことある場所なので、何か胸アツだった。
ライブハウスでライブする場合のシステムとか、わりとリアルに描かれているので、これからバンドを始めたいという人の参考にもなったりするんじゃないかな。
そして、ライブ経験が少ないうちにぶち当たる壁みたいなのも描かれててよかった。
お客さんが少なくて完全にアウェイな感じのときに陥る状況なんだけど、箱に飲まれる…というか、観客に押し負けるというか…心身がバラバラで何をしてるのか解らなくなる感じ。
状況を見失って演奏や歌を間違えてしまったり、いつもできてることができなくなる。
最初のころはそのままライブが終わってしまうことも多くて絶望的な気持ちになるんだよね。
回数を重ねるごとに、そうなっても本番中に持ち直すコツが掴めるようになり、何年か続けるうちに、強靭なメンタル…または緊張しているのを誤魔化す能力が身についていくんだ。
その感じが短いライブシーンの中でちゃんと表現されてたなって思った。
メンバーのちょっとした違和感とか、普段との違いを感じ取って軌道修正させちゃうぼっちちゃんは本当にすごいギタリストだと思う。
欲を言うと、せっかくなのでもっとアングラ感でるとよかったな~と思った。
ライブハウスって、行ったことない人からすると、ちょっと怖い場所ってのがあると思うんだけど、ぼっち・ざ・ろっくを見るとそうでもないかもって思えて、それはすごくいいなと思ったんだ。
思ったんだけども…、ライブハウスには、カフェや飲み屋とも違う、コンサート会場とも違う独特の雰囲気があって、それが、だいぶマイルドになっちゃってるなーという感想だった。
ライブハウスの独特の匂い。それは、ヤニ臭さにまざったおびただしい数の魂の香り…血と汗と涙の香り…。
アニメで匂いまでは表現できないだろうけど、楽屋にただよう執念の残響みたいなものや、ステージの壁のむき出し感とか、もっと見れるとよかったな。
それから、音も。
アニメーションがよいだけに、音がちょっと残念だったかな。。。
贅沢な要求なんだけど、バンドの演奏の音ももうちっと生っぽく…と欲張ってしまった。
楽曲もポップだったし。あ、ポップなのはいいんだけど、もう少しアングラ感があると、私はもっと好きになったかもしれない。
これはこれでとっつきやすくてよいのかもしれないけど…。
原作を読んでいないので、原作ではどんな感じに描かれてるのかなとちょっと気になり。
とかいいながら、結束バンドの曲好き☆
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