33.姉と妹〈トトロ〉
金曜ロードショーで『となりのトトロ』やっていましたね…!!
通しで見たのは12年ぶりくらいでしょうか。
当時、私と妹はちょうどサツキとメイと同じくらいの年齢だったので、
サツキ目線で見ては、長女だからこそのほろ苦さに共感、共感、共感…。
23歳になった今も、やっぱりサツキの心情を察してはぐっとこみ上げてくるものがありました。
例えば、このシーン。
メイちゃんが真っ先にトトロに飛び乗るのですが、サツキは少し遠慮がち。
そんなサツキを見て、トトロはサツキに歩み寄ります。(その時の包容力といったら…!!将来パートナーが子育てをするとき、こんなふうに優しく大きく包み込んでくれる人であって欲しいな、と思ったり)
歩み寄ったトトロを見て、嬉しそうに無邪気に飛び乗るサツキ…!ずっと「お姉ちゃんでいなければならない…」「お母さんが家にいない分しっかりしなければならない…」年齢以上にずっとしっかりしているサツキだからこそ、年相応に振る舞う場面を見ると安心します。
「あの子たち、見かけよりずっとムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいからなおのことかわいそう…」お母さんも心配していましたよね。
ずっと我慢していたサツキが、お母さんのことを心配に思って思わず涙が溢れてしまうシーンには、ううううう…っとすごく心が痛くなります。
そんなサツキも我慢に我慢、不安でたまらなかったサツキだからこそ、中々聞き分けないメイに対して、強めの口調になったのはすごくわかります…。
(メイちゃんも辛いよね。こんな小さくて、お母さんが家に帰ってくるのを本当に本当に楽しみにしていたからこそ、辛いよね…)
そんなメイが迷子になり、必死で探すサツキ。
2人がトトロ、猫バスのおかげで再会する場面では涙、涙、涙…。
(本当によかったね…。)
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やっぱり何度見ても、良いですよね。
23歳になった今見ると、
・研究の傍ら、大らかに気丈に2人の娘を育てるお父さん
・「よそ」の子どもであるにも関わらず、広い広い懐で元気に優しく愛情を注ぐかんたのおばあちゃん
2人の大人の存在にも、グッときました。
懐の広い大人になりたい。そう思います。
あ、あと、最後に一つだけ。
タネが発芽して、グングン伸びるシーン。好きなんですよね。
こんな風に、まっすぐ、グングン、ニョキニョキ…一切の躊躇なく、伸びていきたいものです。
このシーンを見ると、なんだか、心に溜まっていたモヤモヤや不安がスーッと無くなる感覚があります。
金曜日の夜に、心がスッとすっきり。様々な愛にじんわり。やっぱり大好きな映画です。
次観るときには、どんなことを感じるかな。
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