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[コラム] 決してホラー好きではない私がおススメする超絶ホラー

先日、つぶやきでnote公式「2000字のホラー」コンテスト始まったよ~と書いた。

なので、今日はせっかくなので、私がちびりそうになった想い出のホラーをいくつか紹介したいと思う。

ちなみに私はホラーの帝王 スティーヴン・キング中毒ではあるけど、決してホラー好きではない。

ホラーを好んで摂取しに行くタイプでもないので数を知らないために、今回は、小説・映画・ドラマの中からおススメをピックアップしてみたいと思う。

なお、“ホラー好きではない”と言っても、私は “ホラー耐性” がある。
怖いのは割と平気なの。だから、ここに並べたやつの中には、めちゃ怖いやつある。

★ここに並べるのは「ホラー好きじゃない人のも楽しめる…」ではありません。
ホラー好きじゃない人は楽しめないのでご注意を!!!!



◎ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス

https://youtu.be/3eqxXqJDmcY

※トレーラーめっちゃ怖いのでご注意
サムネイルからして超怖かったのでテキストリンクにしといたw

2018年アメリカ
Netflixシリーズ/全10話
監督:マイク・フラナガン
原作:シャーリイ・ジャクスン

これ、たぶん前にも紹介しと思うけど、私が今までに見たホラーの中でダントツに怖かった。

ダントツですよ。

設定としては、呪われた古い屋敷に引っ越してきた家族にあれこれ起こる…というよくあるやつなんだけど、すんげぇ怖い。
このドラマの何がそんなに怖いのかな??と思ったんだけど、たぶん「不明なことに対する恐怖」なんじゃないかなと思う。

ある家族の子供時代と大人時代が時系列バラバラで展開するんだけど、全貌が解ってくるまで、本当に何が起きてるのかよく解らないんだ。

例えば、不可解なものが画面に映り込んでいたりするけど、それについて完全スルーでエピソードが進み「なにあれ??」ってずっと恐ろしさが引きずられるって感じ。
でもそれらは最後には全てきちんと回収されるんだけど、それがまた怖すぎる…という。

最後はマジでこれは何? SFなのか?? というものすごい回答が用意されて腰が抜ける。

これはホラー好きの人におすすめの1本かも。
続編もあるけど、力尽きて私は観ていない。



◎シャイニング

スティーヴン・キング 著
1977年

スティーヴン・キングの本は全部おすすめなんだけど、ホラーとしてどれが一番怖かったかと言うと、これなんだよね。

ダントツですよ。

映画もすごく好きなんだけど、原作は本当にめちゃくちゃ怖い。

何が怖かったかって、一番身近なはずの人とまるで通じ合えない恐怖かな…。
そして自分が徐々に狂気へと向かっていることを自覚しつつも戻れない恐怖。

タイトルになっている『シャイニング』。映画だと何のことかよくわからないよね。原作読むとわかるのです。

ああ、そしてこの小説の最後がよい。
私は電車の中で読み終えてしまったんだけど、人目を気にせず号泣してしまった。

これを映像化したスタンリー・キューブリックもすごいと思う。
原作をそのまま映画化するのではなくて、この世界を映像として表現したら…まさにああなるのね、って感じ。

1980年 イギリス&アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
出演:ジャック・ニコルソン



◎キャリー

1976年 アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
原作:スティーヴン・キング
出演:シシー・スペイセク/パイパー・ローリー

無名時代のジョン・トラボルタ出てる。

サイコな母に育てられ、いじめられっ子のキャリーが思春期にさしかかったところで特殊な能力に目覚めてコントロール不能となるお話。

このようなタイプの物語はチープになりがちなんだけど、ブライアン・デ・パルマ監督により、キャリーの青春にスポットを当てた表現になって、そこがとっても素晴らしなと思った映画だ。

キャリー役のシシー・スペイセクがものすごくよい。

恐怖をあおるだけじゃなくて、ティーンズの胸糞悪い感じとか、妙にエロティックな甘酸っぱい感じもあったりして、よい。

リメイクもあるけどそっちは観てない。

原作はインタビュー形式で全貌がわかるタイプの表現方法で、映画ほどキャリーに感情移入できないかも。



◎IT

※トレーラー怖いのでご注意

2017年 アメリカ
監督:アンディ・ムスキエティ
原作:スティーヴン・キング

スティーヴン・キングの小説の中で、私的に一番思入れがあるのがこれなんだ。
で、2017年 に公開されたこの映画がもう、原作そのままのイメージで私はちびりそうになったよ。

原作は、子供時代と大人時代がシャフルされて時系列もバラバラに進んでそれがものすごいんだけど、映画では「子供」「大人」で別れていたのがちょっと残念ではあった。

この物語は、ピエロが子供を殺しまくっている…という子供のころの恐怖体験を、大人になって再体験するって話なんだけど、その中に「ホラー」とは何かという哲学がつまっている。

『IT』に出て来る7人の主人公たちは、自分の意思ではどうしようもない強い力…運命みたいなものに引っ張られて行動しており、そして、絶対的に精神的に強い絆で結ばれている。
このような概念はキング作品にしばしば出て来て、それら全てが「ダークタワー」という物語に繋がっている…と言っておきたい!!

ちなみに、この物語は1990年にもドラマ化しており、そっちはかなりB級なんだけど、哀愁漂う素晴らしい作品なので併せて見てほしい!!!!
こっちのペニーワイズはかわいいぞ!!!



◎黒い家

1999年 日本
監督:森田芳光
原作:貴志祐介
出演:内野聖陽/大竹しのぶ

これは、映画館に見に行ってしまって恐怖で震えた想い出…。

幽霊だのスーパーナチュラルな要素はない。
生身の人間がひたすら怖ぇというお話だった。

大竹しのぶの演技がとにかくすごすぎて…。



◎ダンサーインザダーク

2000年 デンマーク他
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ビョーク

これはホラーじゃないかもしれないけど、私はものすごく怖い映画と思ったのでホラーのくくりで。

失明を運命付けられた貧しい親子の救いようのないお話。
主演がビョークじゃなかったらとてもじゃないが観れないかなと思う。

この物語は、登場人物をとことん突き落としていく、なだかすごくサディスティックで胸糞悪い世界なんだ。

私はこの映画を観た後にずいぶん長いこと落ち込んでいたかと記憶している。
心が健康ではない時には見てはいけない映画かと思う。

また見ようとは思わないけども、ずっと心に引っかかっている、妙に魅力のある映画ではある。
ビョークだからかな。



◎アイ・アム・レジェンド

2007年 アメリカ
監督:フランシス・ローレンス
原作:リチャード・マシスン
出演:ウィル・スミス

人類が未知のウイルスによってゾンビ化し死滅していく世界。
ニューヨークでたった独り生き残った男の物語。

この映画の原作 リチャード・マシスンの『地球最後の男』(1954年)は街中ゾンビ系の物語のルーツ的小説だ。

この小説がジョージ・A・ロメロ監督の伝説的ゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に影響を与え、その後のゾンビものへと繋がっている。

そんなゾンビ映画の歴史を経て、この映画は、そのルーツと言える物語を原作としながら、その後に作られたゾンビ系を踏襲しているような不思議なループを垣間見れる映画なのだ。

いや…でも私ゾンビだけは苦手なのよね。。。



◎ザ・セル

2000年 アメリカ
監督:ターセム・シン
出演者:ジェニファー・ロペス

これもホラーではないかもしれないけど。

犯罪調査のためにサイコキラーの心理内に入って行くお話。

精神の中の映像がものすごく美しくてグロテスクでぞっとする。
悪夢を見た後のいやな感じがずっと付きまとっているような映画だったな。

他人の悪夢の中に入るのって考えただけでブルブル来る。



ホラーはあんまり知らないので今日はこのくらいで。
夜にまとめるもんじゃないな…。

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