読書メモ 「10代からの政治塾」
この本を読んで考えたことが2つある。1つ目は「仕組みを変えるには、いかに自分の周りのことに対して当事者意識を持つことができるか」 2つ目は「その当事者意識の最たる仕事が政治家であること」である。
そもそも、自分の住む街をもっと良くしたい、このルールはそぐわないから変えたいと思うのは、自分がその集団に属しているからそう考えられるのではないだろうか。
例を挙げて考えてみる。自分達の会社には○○というルールがある。でも、そのルールは現代のやり方には合っていないからもっと今にあったものにしたいと思う。それを実現させるために自分の意見に同意してくれる人を集めて要望書を出したり、上司や役員と話し合いを重ねていくのではないだろうか。
では、何故ルールを変えたいと思い、行動を起こしたのか。それは、そのルールを自分事として捉え、ルールによって自分に何かしらの制限がかかっている現状を自分から変えていこうと思ったからではなかろうか。自分にも関わっていることをもっと良いものにして、より働きやすい環境を作っていこうと考えるのはまさに当事者意識を持つことができている証拠である。逆に、今に合ってないことを仕方ないからと放置してしまえば成長や改善は見込めない。そんな状態を続けてしまえば誰も得なんてしないし、本来得るはずだったものも手放してしまうことになるだろう。だからこそ、もっと自分の周りにあることに目を配らせて、自身も当事者であるという意識を持つことが重要だと考えた。この著者だって自分の住む街をもっと優しい街にしたいから市長になったとあるように、自分が属している集団で自分も当事者だからもっと良くしたいと思えたんじゃないかと考えた。
そして、その当事者意識の最たるものが政治家だと考えた。まず選挙とは「私はこんな街にしたい。そのためにこの分野に力を入れていくからみんなの代表を私にしてください」というものではないだろうか。そのため、政治家は市民の上の立場として恩恵を撒いていくのではなく、市民のことを考えて市民の中心の役割を果たしていく仕事ではないか。だからこそ、自分も市民の一部であるという意識を持って市民の声を聞いたり、暮らしを良くするために何が必要を考えていくことがとても重要。自分も暮らしの一部という意識が重要という点は、正しく当事者意識に当たる。そのため、政治家こそが当事者意識の最たる仕事であると考えた。
私が政治家になるかはともかくとして、自分の周りには何があってどんな法律やルールになっているのか。その法律やルールによってどんなメリットとデメリットがあり、それは自分や周りの人に良い事になっているのかそれとも悪影響一点なのか。そして、悪影響ならば変えていこうと行動する。これらを行っていくために当事者意識を持って行動するのがとても大切だと、この本を通して考えた。