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みたらし団子の秘密会議 下
1分小説
この物語は2章構成になっています!
第二章:真実の爆笑
数日後、佐藤から電話がかかってきた。「田中さん、大変です!」
一郎は驚きつつも、すぐに佐藤のオフィスへ向かった。オフィスに到着すると、そこには笑い声が響き渡っていた。佐藤は青ざめた顔で一郎に説明を始めた。
「実は、団子のメモに書いたメッセージが全て冗談になってしまったんです」
一郎は目を丸くした。「冗談?どういうことですか?」
「社員たちが食べた団子の中のメモには、『次のプロジェクトは全員ピエロの格好でプレゼンする』とか、『会議中は全員逆立ち』とか、そんな内容ばかりでした」
一郎は思わず笑ってしまった。「それは面白いですね」
「面白くないですよ!でも、社員たちは大爆笑で、逆に士気が上がったんです。次のプロジェクトのアイデアも次々と出てきて、大成功でした」
一郎はほっと胸を撫で下ろした。「それは良かったですね。でも、どうしてそんなメモになったんでしょう?」
佐藤は苦笑いしながら答えた。「実は、部下の一人が冗談で書き換えたらしいんです。最初は怒りましたが、結果的に大成功でしたから、良しとします」
一郎も笑顔で頷いた。「人生、何が起こるかわかりませんね」
こうして、「みたらし庵」の特別な団子は思いがけず企業の士気を高める一助となり、一郎も新たな団子作りに挑戦することを決意した。秘密会議の団子は、いつしか「笑いの団子」として広まり、店の名物となったのだった。
おわり
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