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みたらし団子と福笑い 上

この物語は2章構成になっています!


第一章:みたらし団子の秘密


春の柔らかな陽射しが差し込む和菓子屋「福笑い」。ここは、代々続く小さな店だが、その名の通り、訪れる人々に笑顔を届けてきた。店主の孝次は、みたらし団子作りの名人で、その秘伝のタレは、誰もが一度食べると忘れられない味だった。

ある日、孝次の娘、美咲は、学校から帰ると店の奥で何かを熱心に書いている父の姿を見つけた。興味津々の美咲は、「お父さん、何書いてるの?」と尋ねる。孝次は微笑んで、「これは、うちの秘伝のタレのレシピだよ。お前も覚えておいてくれ」と言った。

その晩、突然の地震が町を襲い、店の一部が崩れてしまった。幸い、家族は無事だったが、店は営業できない状態に。お客さんたちは心配して訪れ、「福笑いがないと、なんだか寂しいよ」と口々に言う。その言葉を聞いた美咲は、なんとかしてみたらし団子を復活させる方法を考え始めた。

つづく



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