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ぼくに映画が撮れたなら(詩)
友達のAくんは、両目をつむってスキップしてた。
たいして面白くなかったけれど、両目つむってスキップしてた。
夕暮れにドクドク迫りくる重い球が憂鬱で、
ぶつかりながらスキップしてた。
ぼくに映画が撮れたなら、
うるさいばかりの足元に深い亀裂をぱっと入れ、きみを落っことすことができたのに。
次の日のAくんは、小さい子を突き飛ばして笑ってた。
膝小僧すりむいて泣いている子を軽く小突いて笑ってた。
夕
THE SPOOKY SPOOKY WORLD(歌詞)
映画館の暗闇の中
連なる悲鳴でわかった
上映中のあれはspooky movie
ヒューマンドラマだと思っていた
しらばっくれて帰ろっか
だけど通路はすでに混雑
こんなつもりじゃ無かった
あーあ気づくのが遅すぎた
手と手を取り合い右〜左〜
うまくタイミング合わせて前へ後ろへ
手と手が取り合い 痛い痛い
ズレはじめたら止まらない 緊急事態
『かつてcreepyだった世界は
いまじゃ楽園です』…なん
TOKYO☆BLUE(歌詞)
裸隠す白い繭を絶えず光が染める
だからまるで素敵な蝶になるサナギのようにも見えます
だけど本当は何も無くて
眩しい場所を探し回っては
一時の夢にスパークして
目を逸らしているんです
フラフラ fu-fu ふわん
ソワソワ ああ何か不安
フラフラ fu-fu ふわん
突然に…
揺れる トーキョーブルー
2番線ホーム 散らばるパズル
見つかんないピースは
誰かの靴裏 泣きそう
弾む トーキョーブル
学名コドクノウネウネ(詩)
通年、日没から日の出まで活発にうごきます。
生息域は広く、
電車の車窓をながれる暗闇や、毛細血管のようにのびる裏道、街灯の明かりと夜闇のその境界線や、廊下の隅の埃だまりなどを住処にして、行き交う人間をじっと見ています。
コドクノウネウネと目が合ってしまうと、途端に何となく悲しくなったり、漠然とした不安に襲われたりします。
厄介なのは、人間からは彼らの姿がみえないことです。
ですので、当然、目が