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面白い選手


今回は、私の頭の中のことをわーっと書いていこうと思います。


為にもならない。

学びでもない。

私の独り言。


ただただ、 私の自論を述べるだけのお話ですが


気が向いたら覗いてやってください。




"ふーん、1番面白いのに"


時は中学3年生。

チームは勝ったけど、自分は試合に出ていない。

ちょうどあの時期のど真ん中。


悔しくて涙が出るけど

その時は耐えようと必死で

1人水道で、顔を洗って誤魔化していた。


そんな時に


"君、試合出てないの?"


突然話しかけてきたのは、違うチームのコーチ。

周りには誰もいない。

顔は見たことあるけれど、話したことなどない人だった。


"出てないです。"


"ふーん。君、1番面白いのに。"


それだけ言い残して、その人はスタスタといなくなった。


自分は試合に出てないけど、面白いのにって言ってくれる人がいた…

よくわからないけど、"〜のに"が認めてもらった気がして、出ていない事を惜しまれた気がして

なんだか嬉しくて

せっかく顔を洗いに来てたのに、涙がドバドバ流れて、もっとひどい顔になってしまった。



その時から、"面白い選手"というのは

私のサッカー選手としての軸になった。


何をどう面白いと思ってもらえていたかは、正直全くわかっていない。


ただ、漠然と

私がするサッカー、面白いって思われたいなぁ。

という想いだけは膨れ上がっていき…


勝ったね。上手いね。強いね。

そんな言葉たちよりも

面白いね。の方が嬉しいと思うようになり


"サッカーは、魅せるもの"

という概念が、自分の中で出来上がっていったのだ。



ずっと言えなかったこと


あなたは覚えているだろうか。


2018年の男子ワールドカップ
予選の最終戦、日本はポーランドに負けているのにも関わらず、イエローカードをもらわなければ決勝にいけるという事から、パスを回して時間稼ぎを行なっていたこと。


理解はできる。

決勝トーナメントに出場するために必要なことで、結果的に決勝に行けたから、最良の選択だったのだろう。


私だって、自分が同じ状況に置かれたら

やるしかない。そして、やる。



でも、気持ちは追いつかない。

試合後私はふくれっ面だった。


サッカー選手として、何が1番大事なのか。

あの試合を見て、子どもたちにサッカーはかっこいい!楽しい!面白い!なんて

誰が思うのだろう。


目の前の試合に負けてるのに、時間稼ぎって。
夢も希望もない。


でも、監督を含め、代表選手たちも、あのサッカーをしたかったわけではない。と思う。

するべきことをしたまでで、勝つためには必要で、完全に納得などしていなくても

決勝に行くためだ、と割り切るしかないのだと思う。



そうつまり。

私は頭では理解しているし、自分は少数派だと感じて、言ったら良くないってなんとなくわかっていたから、その時SNSで言葉を発する事はなかったけれど


"なにこれ、面白くない"


それが本音だった。




それだけが正解なのか


でも、私が本当にむしゃくしゃしたのは

その後の出来事。



もちろん、代表選手は精一杯やっていた結果で

それに対しての文句は、違う。
やってはいけないことだと思う。


そうではなくて、ただ試合の感想を言った人

名前をあげるなら、俳優の野村周平くん。


"えー。なにこの試合。"


こんな事をTwitterで言っていた。

そして、これをつぶやいた理由として


"海外でサッカーを初めてみたとき、かっこいいと思った。確かに、決勝に行くのは大事なこと。でも、最後のプレーに俺がかっこいいと思ったサッカーがなくて悔しかった"

大体こんな感じ。


うわぁ。わかる!!!!!!

と私はすごく思ったけど

ボッコボコに叩かれていた。笑



反対に、俳優の竹内涼真くん。


"これが勝負の世界。決勝トーナメントにあがるためには、あの選択が正しかった。"


これにはもう、ものすごい同意の声。



そうなんですよ。

…ちょっと熱くなりますね。私。笑



まず、えーなにこの試合って、感想を言っただけで叩かれるって何事ですか。


日本代表の気持ちを考えろって事ですか?


別に貶したりとかしていない、ただの感想じゃないですか。

日本代表は、あのプレーを選択した時点で、そういう感想が起こることは絶対わかってたはず。


だから

つまらなかったと言われても、それは甘んじて受け入れる。

やりたくなくても、同じ意見でも、やると決めたのは自分だから。

その感想を受け入れて、次の試合魅せるから、だからごめん。今回は勝負をとるよ。

私だったらそう思う。



むしろ、サッカーがこんなつまらないものだって思われたらたまったもんじゃない。



なのに、野村くんは叩かれた。

面白いサッカーが大好きだったから、叩かれた。

私はすごくすごくすごく悔しくて

もう、本当に悔しかった。



思い出すだけでも、悔しい。




次に、竹内くん。

私、写真集持ってるほど竹内くんが好きです。笑

かっこいい。


けど、あのツイッターみて

この人はサッカーを勝負としてしか捉えてないのかなと思って、少し残念に思ってしまった。


別にあの発信だけが、竹内くんの真意だとも思わない。あの発言が、全てではない。

けれど、サッカーを初めてみた竹内くんファン、みたことがないファン。

その人たちは、竹内くんのツイートだけをみて

サッカーを判断する。


あれは感想じゃない、と私は思う。

あれは正解だ、って。なんで言い切れるの。

正解じゃないと思う人だってここにいる。

だから

正解だと思う。って言って欲しかった。


なんで、ただ感想をいっただけの人が叩かれて

1つのことを正解だって言い切った人が持ち上げられるの。

それが多数派だったからなのか。

少数派は間違いにされる世の中なのか。



あのサッカーが完全に正解なんだ。

あれがサッカーの正しい形なんだ。


多くの人にそう思われたと考えたら

これもまた悔しくてたまらなかった。

だって、あのサッカーが私からしてつまらなかったのは事実で。


それが正解!って断言されると

そしてみんながそれを正解と思うのかと考えると


やりきれない。とてつもなく。





なにが言いたいかはわからないけど


まぁだからなんだって話なんですけど。

結論とかなくて、自分の考えをタラタラ言ってきただけなんですけど。



私は

サッカーにおいて、可能な限り面白いを追求したい。


それが熱意でそう感じるのか、プレースタイルなのか、立ち居振る舞いなのか。

それは色々あるけれど、私は面白くありたい。


自分自身がサッカー楽しいって思えるかもすごく重要だし、みている人が思えるかもすごく重要。


私にとって、勝負に勝つことが目的というよりは

勝負に勝つことで、面白い!最高!って思ってもらえるから、それを目指していく過程に勝利がある感じ。


とか言って、めちゃくちゃ負けず嫌いで

勝ちにこだわりまくってるから、結構矛盾なのですが。笑


私のいっちばんは"面白い"


だし、それに共感してもらえたら嬉しいな〜とも思うけど

たぶん、そうじゃない人もいるんだろうなとも思う。



それに、これで私が勝負にこだわらなくなっても、また別問題です。

楽しいだけ、を求めるなら、私がここにいる意味はない。

その時は、お遊び仲良しこよしでそこらへんの公園でサッカーやりな、と辛辣に伝えてください。



本当は、サッカーは誰のために

で書こうと思ってた部分だったんです。


サッカーは魅せるものって考え方を

そこで書こうとしたけれど


どーーーーーーうしても。

もう3年も経っているのに。
面白いサッカーというワードで、あの試合を思い出してしまって。


野村くんが叩かれてるのを見て

それだけ自分のサッカー観を全否定された気持ちになったし

それをずっと言えなかった。


そして今こうして独り言と称して、誰かに私の考えを聞いてほしいって思って書いた。

私って執念深いですね。笑


でも、スッキリしました。

これで、自分の中のサッカーの概念も改めてはっきりさせられたし

面白いサッカー、面白い選手に向かってさらに突き進めそうです。


こんな私の

なんの得にもならないお話を

最後まで読んでくれた人


本当にありがとうございます。




面白いサッカー。

その定義は、人それぞれ違うと思うけど。


柴さんを含めベントスは、その"面白い"を色んな方向から、求めているチームではないかと思います。


そしてそれを、ファンサポーターの皆さんに届けようとしているチームだと思います。



ぜひ、それを観てもらえたら、嬉しいです。

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伊藤千梅
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