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肌着靴下

靴下なんてなんでも足が包まれとったら
ほんでえぇっていうぐらい
靴下なんてどうでもええって人が
多いな~って
健康で生きていくための土台が
「足」ってことに
この十数年、いろんな健康療法を
学んできて感じ
いろんな生地、サイズ、形を
履いてきました。

自分の纏う
生地が何でできてるか。
そこまで考えが
行き着くまでに
人それぞれだと思う。

自分が気に入って着ていた
服がプラスティックだったこと。
世の中にはいろんな繊維の衣類が
たくさんあること。
気付いた時から
わたしが衣類の繊維を
こだわる旅が続きました。

シルク、綿、リネン、ウール。。

ウールもいろんな動物の毛があるし
同じ綿でも農薬が沁み込んだ
大量生産の糸もあるし
フェアトレードで有機で育てた綿もある。

今回「いきのを」という
糸のシリーズを立ち上げた時に
まず一番に作りたかったのが
「靴下」

靴下なんて世の中に
もうすでにいっぱいある。

今更私が作る意味ある?
そう思うこともありました。

でも、どうしても
世の中にあんなに無数にある
靴下達の中で
これや!!って思えるものがない。

この靴下ができた奇跡は
わたしの執念深さ。
不快をどうにかしたい。

それに尽きるかもしれない。

わたしは、ずっと
冷え性に悩まされて
腎臓の持病があるので
浮腫みが悩みの種。

そこでまず最初に出逢ったのが
冷え取り健康法というもので
靴下を履き重ねるというもの。

それはもう散々周りに
馬鹿にされました。
なんぼ履いとるん?
病気ちゃん?て。

はい、冷え性は病気やで。
と、開き直って
靴のサイズも1センチ以上大きいのを
買い替えたりして
洗濯も大変やったけど
それでもわたしの冷え性は良くなっていった。

でも、数年経つと
あることに気が付いた。

あれ?汗が出てくるぞ。と。
その汗が靴下を湿らせて
それが冷えて、足冷たいぞ。と。

絹も綿も心地はええけど
温めるということは
発汗する。
汗が出てそれが空気に触れて冷えて。。。

あれ??
めっちゃ不快。そう思いました。

温めるだけじゃあかんのや。

そこで最初に
トライしたのが
「メリノウール」
登山やスキー用に
保温もできるし速乾もすると。

でもメリノウールの糸も
種類がいっぱいあって
メリノ羊さんの生活環境が
悪いウールだと
ちくちくする。

人間とおんなじで動物の毛は
生きる環境でのストレスや
食べ物で、毛質が全然違うんですね。

これは履いていられないし
そして私の嫌いな毛玉はできるし
なんせ滑る。
滑って転んで骨折ったら嫌。

年々歳を重ねて思うのは
冷え取りで履き重ねたり
一枚でも分厚い靴下
脚の裏の感覚が鈍くなる。

脚の裏の感覚を
妨げたらあかん。

年々神経がどんどん鈍くなって
内臓が超元気だったら
先に神経壊れて呆けるという
未来が待っているとしたら
今から
運動神経、感覚神経は
潰したらあかん。

ほんでも一枚でおるんは
冬寒いしな~~。って。

でも汗もな~~。

なんかないんか~~~いと
探して一年かかりました。

そして見つけたのが
「和紙糸」

和紙???
最初、そう思いました。

和紙の衣類として
ハイブランドから
大手メーカーまで
シルクや綿に比べたら
全然量は少ないけど
あって
調べると
和紙の性質が
私が望むことを叶えてくれることが
わかった。

やのに蓋をあえて見たら
どこも
ポリエステルの糸に
くるくると和紙の繊維を巻いている
糸。

え?それはもうポリやんけ。
がっかりしました。

世の中は本当にそういう
不真面目な商品が多すぎて
いっつもそこで壁にぶつかる。
どーーーーーんって。

でも、あきらめず
探しに探し
和紙糸100パーセントで
靴下を作ろうと、世に出してやろうと
奮闘してる人に出逢ったんです。

彼は日本の働く人の足の健康のことを
思って開発していたんですが
どこの企業に営業に行っても
「労働者の靴下なんて使い捨ての
安いもんで十分や」と
全滅やったそうです。

わたしは彼の心意気と思いと
10年間、和紙糸で快適な靴下を開発し続けていた
根性に感動して
是非私にも和紙糸の靴下を
作らせてほしい。と
このプロジェクトを立ち上げたわけです。

足の話をしだしたら
本一冊かけるほどですが
ここでは簡易的に
この和紙の靴下の説明を
します。

まず、ほんまは5本指がええんですね。
手と同じように足の指も各々動いた方が
神経伝達にとてもええんです。
これは若い人にはわからへんことですが
歳がある程度経ってくると
運動神経が鈍くなってる自分を感じます。

足の指もしっかり神経通ってる。
それは脳にもすごく大きな影響が
ちびちびと出てくるわけです。

ですが、5本指。
毎日洗う身としては
指一本一本出してあるの面倒だった。
そこで隠れ5本指なんて
最近主流な編み方があるんですが
せっかく5本なのに一個にするのは
これはどうなの?と
足袋型にしました。

親指だけでも独立してるだけでも
ものすごい踏ん張れるんです。
歩くときやとっさの時にぐっとブレーキ
かけられるんです。


親指は独立、
あとの4本もしっかり
1本ずつ包んで
足指の股から出る汗をしっかり
吸う。
ただの足袋型だと
4本の指がぎゅっとなって
股の汗も吸わず気持ち悪い。

些細なことやけど
ただの足袋とただの5本指靴下と
履き心地全然ちゃうんです。

しかも、
洗濯もめっちゃ楽になりました。
裏返ってても簡単に戻せる。

そして、着圧にしました。
土踏まずのあたりと足首のところです。
なぜかというと、この着圧にすることで
血流とリンパの流れが良くなるんです。
流行りの膝までなんてのもありますが
足首までで十分だということを
私自身のこのぞうさんの脚のような
浮腫みが永遠取れなかった私が
実証しました。
私自身見たことがなかったアキレス腱が
なんとこの靴下を履いて出てきたわけです。
これは私の人生にとって
センセーショナルなこと。

ただ、この靴下を履いてるだけ。

着圧ソックスの威力にびっくりしました。
でも着圧掃きたいのに
どの靴下もポリエステル素材。
気持ち悪くて履けなかった。

しかも和紙糸の生地で
着圧なんて
わたしにとって最高の
靴下になりました。

おかげで浮腫なくなった。
これはすごいこと。
本当に。
パンパンだった下半身から
水毒がなくなった。


これはなにがすごいかと
もう一つ理由がある。
それは「完全無縫製靴下」ということ。

足指は無縫製でも最後の足首のところは
ミシン縫いで折り目が付いている靴下がほとんど。
安い靴下は全部それです。
気がつかなかった。

せっかく、足指が無縫製なのに、足首折り目って
なんで?って単純に思いますが
完全無縫製だと単価がものすごい上がるということで
原価削減でそういうしまつになっているそうです。

足首が無縫製なのは本当に
世間探してもなかなかないのに
気付いて
そっか、だから完全無縫製の靴下で
着圧だから
わたしのことの脚は浮腫まなくなったのかと。

一生懸命疲れた体で
脚をマッサージしても
お湯に浸かっても全然治らなかった浮腫み。

そんな浮腫みが取れた!!
これは着圧もだけど
次にやっぱりこの和紙の繊維のすごさあり
でもあります。

どの繊維も苦手な「速乾」です。
これはこの靴下を履いていて野実感だけど
あ、冷たい!!って
水を踏んでしまうことが生活であるんです。
台所とかで誰かが水こぼしたままとか。
この前も旅館で水滴を踏んでしまった。

あ~~~靴下濡れた~~~って
本来履き替えないとずっと冷たい濡れたまま。

だけど、和紙ってすごいんです。
ものすごい速さでいつの間にか乾いとるんです。
これはぶったまげます。
「あ、もう乾いとる」って。

すごい速乾なんです。
やから靴の中で汗が蒸れない。

うちのひろしは足汗がやばくて
一日に2枚も3枚も履き替えてたのが
この靴下になって、一日中快適に一日一枚で
良くなったんです。

これはすごいです。
3,4時間履いて脱いだひろしの靴下は
湿ってうげ~~って感じでした。
なので汗かきさんやスポーツする人
登山したりキャンプの時にもええと思うな~。
男の人にすごくおすすめしたい。

けど、男の人に負けないぐらい
女性も
汗のにおいが気になるところ。

そんなアンモニア臭も
和紙の特性で
速乾力で
ずっと汗を溜めない素材がゆえに
菌の繁殖もしないからだと言われています。

なので、お洗濯で
室内星で生乾きの異臭が
出ないのも
わたしが和紙糸に魅了されている理由。

天然繊維であっても、シルクやバンブーなんかは
水分を吸い込む力があるからこそ
全然乾かないのが欠点で
乾きにくい季節だと菌が生地の中で増殖して
着られなくなるのが嫌なことだったので
本当に洗濯ものの不快が
なくなったのも
この靴下を作ってよかったな~って
思うところ。

そして、最後に
信じられないかもしれないけど
この薄さで不思議と
足が寒くないんです。

こんな薄梨乃に?と
思うかもしれないけど。
これは副産物でした。
履いてみないとわからなかったこと。

今年の冬は初めて
わたし一枚この和紙の靴下だけで
生活しています。

最低2枚は履き重ねないと
寒くて辛かった私が
1枚なのにそして浮腫んでない。
これもごっついこと。

たかが靴下一枚。
かもしれない。

でも、もしかして
靴下一枚で、今まで辛かった不調が
あるとして
それがすーーーとなくなったら??

こんなすごいことってないと思う。

家の構造の土台が一番大事なように
人間のこの重たい身体を
支える足のこと。

このされど一枚の靴下は
植物を刈り取って、繊維にして
それを和紙にして、
和紙を糸のように割いて
そして、割いた糸を紡いで
そしてその糸が切れないように
編む技術を10年開発を続け
そしてそのできた靴下を
諦めずに広めようとして
わたしぶつかった。

そしてわたしの想いが
重ねって、できた靴下です。

だからといって、もったいないから
履けない。って
思わないでほしい。

世の中の一生破れない
ぼろぼろでも履ける靴下を履くんじゃなくて
日々毎日の健康のために
この和紙の靴下を
たくさんの人が
自分の日々の健康でいられるおかげで
いっぱい働けて、遊んで
元気に生きられるような
心地良い靴下として
日々履いてもらえますように。

自分も含め、たくさんの元気を
維持する靴下。
ものすごい頑張って作りました。



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