子どもの話に常に付き合う羽目になり、最終的にイライラして怒ってしまいます。
【背景】
S君は不安の強い低学年のお子さんで、母子分離不安が強くあります。
不安の強さは、勝ち負けこだわりとも関係していて、自分が確実にわかる・勝てる時は応じられるけれどそうでないときは応じないという風にも行動パターンとして現れます。お母さんが自分の傍にいてくれることは、S君にとって安心で勝ちと感じているようです。
【たかまみーの指導】
たかまみー(以下た):この間のSくんとのやりとりを聞いてて気になったんだけど。
Sくんママ(以下マ):はい、なんですか?
た:お姉ちゃんのセッションの参観が終わってお母さんが二階から降りてきた時に、一階で待っていたSくんが「ママ〜明日って何度なん?」とか「SWITCHの充電が3%しかない」って矢継ぎ早に言ってたでしょ。
マ:えっ、そうでしたっけ?覚えてなくて。
た:うん、確かそう言ってて。で、その切れ目のない話って何の脈絡もないというか、そんな感じだったんだよね。お母さんを繋ぎ止めるためだけに言ってるように感じたんだけどどう感じた?
マ:そうですね、その「充電がない」って言うのは思い出したんですけど、私に責任をなすりつけられてるみたいに感じました。
た:そう感じたんやね。でもね、お母さんがそれにまあまあ優しく答えてたのが気になったの。
マ:えっ、そうでした?私、完全に聞き流してましたけどね。
た:そうやと思う。でもね、それがちょっとずつ増えていって最後にはイライラして怒ってしまわへん?
マ:しますしますします!常に喋りかけられて、いつも追い回されている気分になります。
た:そうやんなあ。ほんまに大事な用事とか、楽しく会話できる話の時はいつも通りの優しい口調で返事したらいいねんけど、今回みたいなママを確保しておくための話の時は淡々と返事していいことやねん。無視するんじゃなくて「ふーんそうなん」みたいな感じで、あまり声のトーンも高くない感じで。そうじゃないと、ママを繋ぎとめるための発言がどんどん増えていって、あとでお母さんが巻き込まれすぎて絶対しんどくなるよね。
マ:そうですよね。私、こうやっていつもSに巻き込まれてますよね。
【解説】
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