保育士が給食室のお手伝い
「グリーンフィールド上野毛保育園」は世田谷区にある認可保育園です。
0歳児から5歳児までの45人の子どもたちと過ごしています。
給食室ってどんな仕事をしているんだろう?
保育士同士で「自分の担当しているクラス以外に入る」という研修を行っていましたが、それを見た栄養士も保育のお手伝いにクラスに入ったことがありました(その時の様子は下記リンク参照)。
今度は保育士が調理のお手伝いをしてみることになりました。
栄養士が保育のお手伝いについて話している時に「おもしろそうだから逆もやってみませんか」という提案があり、保育士が乗っかったわけです。
幸い、保育士は毎月検体検査を受けているので、給食室に入っても大丈夫なのです。
お手伝いの前日、クラスに掲示してある献立のメニュー表を書き換えに来た栄養士が「明日の給食は◯◯先生もいっしょに作ってくれるんだよ」と伝えたところ、子どもたちは大よろこびでした。
保育士、給食室に入る
保育士の給食室体験の日の朝、保育士が子どもたちのお迎えをしていると、子どもたち全員が「今日、先生が給食を作るの?」「給食楽しみ〜!」と質問攻めにしていました。
お迎えがひと段落して、保育士が給食室に入ったのは朝の9時から。
栄養士も調理の素人である保育士が給食室に入ることを見据えて、事前にきちんと準備をしてくださったようで、テキパキと業務が進みます。
「食材を洗って切る業務」「配膳の準備」「食器洗いの手順」「食器の後片付けの手順」など、給食室の業務についておおまかな説明を受けました。
最初は食材を洗って切る仕事や配膳の準備などをしていると、子どもたちが入れ替わり立ち代わり給食室のドアをノックして、中の様子を伺います。
子どもたちはいつでも給食室に訪ねてきて良いことになっていますが、普段は無い光景です(衛生のため給食室には入れません)。
その日の午後のおやつはやきそばでしたが、これは保育士がメインで作らせてくれました。
やきそばを配膳した時に「これは◯◯先生が作ったんだよ」と伝えると、子どもたちが大盛り上がり。
食べ終わってからも、やきそばを作った保育士に「おいしかったよ」「全部食べた」「のこしちゃったけど、ごめんね」と、声をかけてきてくれました。
この日は給食も午後のおやつも、残食がいつもより少なかったとのことでした。
子どもに食の興味をもってもらうために
保育士の興味から始まったことでしたが、結果的に子どもに給食に目を向ける効果があったことに驚きました。これも食育のひとつの形なのかもしれません。
子どもたちに食に興味を持ってもらえるように、子どもたちとクッキング体験をしたり、食材クイズを張り出したり、食べ物を育てたり、色々な方法を試していますが、案外こんなちょっとしたきっかけで良いのかなと思いました。
今後、食育イベントのひとつにできるかもしれないなと考えています。