ウマ娘の精神分析 第17章 ウイニングチケット -何にでも感動するウマ娘-
●実在馬
サラブレット オス→去勢 黒鹿毛
1990年3月21日-存命中(2021年11月現在、日本のGI制覇の元競走馬で最高年齢)
北海道静内町生まれます。
父トニービンはフランス凱旋門賞優勝などの名馬。母パワルレディはマルゼンスキーの子でしたが、調教中に脚を故障しレース経験はありませんでした。
1993年皐月賞前哨戦の弥生賞で、ビワハヤヒデのライバルとしてすでに頭角をあらわしていたナリタタイシンを抑え優勝し、この頃から、イニシャル(Biwa Hayahide,Narita Taishin,Winnig Ticket)を取って、"BNW"と並び称されました。
ビワハヤヒデには、日本ダービーで勝利(唯一のGI優勝)し、その後もビワハヤヒデと死闘を繰り広げられます。
通算成績:14戦優勝6回、2着1回、3着2回。
引退後は、種馬となり、310頭が勝ち馬となっています。
更に種馬を引退してから後は、JRAの運営する観光牧場で余生を送っていて、多くのお客さんに人気の的となっています。
騎手はほとんど柴田政人。
●ゲーム・アニメの声:渡部優衣
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愛称、チケゾー。
黒い短髪、ほっぺの片方に絆創膏がトレードマーク。
アリさんの列が荷物を運ぶ姿にも感動して涙を流します。
とかく、何かにつけて、感情まる出しで感動、レースに負ければ悔し涙で号泣するなど、ライスシャワーとは全く別な意味で、登場するたびに泣いてばかりいます。
それだけ感情表現がストレートなのですが、情緒不安定というのとは全く違います。関心を持ったことには子供にように感情移入し、のめり込むというだけのことです。
レースでは、ともかく全力でのぞみますが、勉強は嫌いで、どうすれば勝てるのかをコントロールしようという意識がまるでありません。
それでも、「みんなに夢を見せられる、感動を与えられるようなウマ娘になりたい」とは思うようにはなって行きます。
ライバル関係にあるビワハヤヒデとナリタタイシンとは、レースの場を離れれば友人同士で、3人でよくつるんでいますが、馴れ合いではないようです。
ナリタタイシンからは、その情熱家ぶりを、暑苦しいとウザがられてもいます。
子供の頃から、興味を持ったスポーツは何でもやらせてもらえました。ただし親は決して「習い事」をさせようという意識ではなく、子供の関心を伸ばしてやるためには何でもやっいいという態度だったようです。
おかげで今でもスポーツ万能で、マイナーなスポーツを含めて知識も抱負です。
すでに述べたように、彼女は、ともかく何にでも感動しますが、応援する代わりに、自分の期待するイメージ通りに成長してくれなければ嫌だ、といった、歪んだファン意識はないのがいいですね。
出会った人を元気づけはしますが、ベトベトしすぎたり、干渉したりすることまではしてこない。
こういう友だちは、ひとりでも持っていたいものです。