宮崎産まれ宮崎育ちなのに宮崎人チラホラ、やったことないスケートとかスキーとか出来るンです何故か
「なんでお前スケート出来るん?」
「…さぁ?」
「スケートやったことあるん?」
「ん~…学生の時に宮崎の室内スケートリンクに…たしか1回は行ってる」
「それだけで滑れるようになったん?」
「いいや?最初からフツーに滑れたのよ謎やけど」
「・・・・・え?」
「・・・ね。」
自分でもわかんないのよ。
ローラースケートとかインラインスケートとかも最初からフツーに滑れるのよね「乗ってる」て感覚が近いかな、免許のいらない移動手段の乗り物のひとつだから、乗れるのよ。
「宮崎やから氷と雪には無縁やねんけどな…『スケートやったことある?』『ないよ』『なんで滑れるの?』『わからん』つってね。言われてみりゃ不思議よねぇ~高校の修学旅行が長野でスキーやってんけどサ、初心者は板をハの字にして滑るてレクチャー受けてリフトに乗って滑ったんやけど、どうやらスキー出来る人みたいに滑ってたらしくて、1回もスキーやったことないのに。どういうわけかスキーもスケートも出来るのよ…私だけじゃないねん、宮崎人でやったことないスケートやスキーが何故か最初から出来るひと一定数いるんだよねぇ…謎」
宮崎てのはね、山で木から落ちるか海で溺れるか川で流されるかくらいの遊びしかないの。
木登りして滑り落ちてたり、海で溺れてたり、川で流されてたりすると、スキーやスケートで滑れるのかな。
滑り落ち・溺れ・流されてコンプリートやからね私、いま生きてるのがとっても不思議。
宮崎市内の南にはその昔、宮交シティて商業施設に室内スケートリンクがあって、その近くにもさらにスケートリンクがあったのね。
宮崎に2つもいらんやろ、てハナシなのよ。
幼児と老人に最適な海水浴場、中高生向きの海水浴場、ボティボードのための海、サーフィン初心者の練習用の海、サーファーが集う波の良い海、これだけ豊富に目的別の海があってなおかつ、オーシャンドームこさえてプールで人工の波まで発生させとんねん宮崎。
宮崎人の大半が海に行ってんのよ、マリンスポーツなのよ、海なんてタダやからね、シャワー200円(水なら100円)駐車場は無料、て世界なのよ宮崎の海ってのは、生活の一部なんだから海は。
スケートリンク2つて、スケート出来る人間がいないと成り立たないのよ。
2月の海でもサーフィン出来るんだから、わざわざ山行って金払ってスキーやスケート誰がすんねんてハナシなんだけど、最南端ゲレンデと最南端スケートリンクは宮崎にあるのよ、どちらも山に。
えびの高原に屋外人工スケートリンクがあって、五ヶ瀬てトコに人工雪のゲレンデがあるの。
あるってコトはスケートとスキーが出来る人間がいるてコトなんだよね、雪降らないのに、氷張らないのに。
スキーはいろいろ装備も高くつくので修学旅行の時に1回やったダケなんだけど、5年か10年に1回くらいの頻度でスケートは誰かに誘われて行く、入場料と靴ダケの料金でイケるからスキーよりはチープなウィンタースポーツだよね。
関西でも冬の屋外広場に氷を張った即席リンクが作られるコトがたまにあって「スケートやってみようか~」てコトになると私はだいたい「狭いな…」て感想を言うんだけど「めっちゃ上からやん!」とツッコまれてる。
ヘルメットやプロテクターやといろんな装備にレンタル料を払おうとする友人を静止。
「靴ダケでええよ」
私が南国宮崎出身であることを知る友人は言う。
「スケートなめてるやろ?…ヘルメットは要るって」
「要らん要らん、支えて滑ったるから」
「は?どゆこと?」
「やったらわかるわ」
伸ばした私の両腕を上から掴むように指示し、私は下から彼女の肘を掴んで後ろ向きに滑って彼女を引っ張る。
「めちゃ滑れるやん!なんで?」
「ん~…わからんねぇ」
「・・・・・え?」
「・・・ね。」
滑れない人の引率も出来るのである私は。
だからスケートリンクのスタッフもおおいに褒めてくれる。
「お上手ですね、インストラクターのかたですか?」
「いいえ。スケートしたん5回くらいです、まだ」
「・・・・・え?」
「・・・ね。」
スケートするとどうもコレで終わるな、会話が。
ただねぇ…どっちがいいか。
どっちが便利なんか、てハナシなんだけどね。
皆さんは練習しないとスケートやスキーに乗れない、と。
私は練習してもしてもバスや船に乗れない、と。
天は二物を与えずなんスよね。
私はスケートやスキーに簡単に乗れる。
皆さんはバスや船に簡単に乗れる。
普及してる移動手段に簡単に乗れたほうがいいよね、便利だよね、てハナシなのよ。
私は遊園地のアトラクションも、車も、バスも、船も、飛行機も、乗り物という乗り物にほぼ酔ってしまうのだよ。
絶好調の時なんて自分が運転する車の信号待ちでも吐いてるよ。
社会人一年目の社員旅行は、乗り物酔い史上ベスト3に君臨するバスで行く、ちなみにベスト1は遊園地のコーヒーカップ、ベスト2はタクシー。
トップ5までは嘔吐するほどに酔うからね私、ベスト4が船でベスト5が車だから、もう移動手段はほとんど壊滅的。
徒歩か自転車か1時間以内の電車しか、健康被害なしには乗れないのよ。
んで件の社員旅行ね、挙句には旅館まで10分ほど船に乗って行くとのこと、乗り物に次ぐ乗り物の地獄の旅程である。
社員旅行辞退という選択肢があるのかを確認したら、新入社員は強制参加。
バスの中では隣の席の先輩にどっか別の席に移っていただいて座席にうずくまりずっと寝て、トイレ休憩の度に吐きまくり、体調不良のまま乗船、途中で同僚に「こっち向いて~」と言われてかなり無理して笑顔を作っているが、顔面蒼白であるのは一目瞭然。
私がなぜに背もたれを抱きしめて逆向きに座っているのかと言えば、この振り返って激写された瞬間以外はずっと湖に向かってゲポッてるからですお食事中のかたスミマセン☆まァさすがに食べながらテキストは読まねぇだろとおもてますけど読んでます?
10年に1回するかせんかのスケートが出来るより私は、1年に2回行く旅行で車やバスや船に乗っても無事でいたい。
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