そうだ、文章力を鍛えよう
まだまだ暑い日が続くなか皆様いかがお過ごしでしょうか。子犬はもう9ヶ月になりました。なんとハウスができるようになってきました。
今回の記事からの方ははじめまして。前回に引き続きの方はこんにちは、良い夜ですね。本を読むことがちょっとだけ大好きな花外です。このnoteは長編初心者が200ページの文庫本同人誌(原稿用紙換算300枚、文字換算12万字)を作る、という目標を達成するまでの記録としてPixiv FANBOXと共に始めました。今日も本をつくるという山へ登る道すがら四方山話を綴っていきます。
前回のnoteはこちら。
前回は、ストラクチャーから書く小説再入門と、DKさんの15セクションから1−3をお借りして、三幕構成の一幕前半で書くべきことの説明をしました。それに沿って、私が第一幕前半のプロット5000文字を書いたところまででした。
最終的なゴールは12万字書くこと
三幕構成の第一幕前半が書けたなら、第一幕後半もかけるのではないか、と思いました。ただ、目標の5000字の半分、2500字まで書いて自分の文章力に疑問を持ったんですよ。文章力、視点の切り替え、こういうところを鍛えておきたいなと思っていた矢先のこと……
初めてnoterの方に私が書いたnoteを紹介していただきました
嬉しいです!
私もたもつさんの書写の記事を拝読して学びがありました!
書写で文章力を鍛える
たもつさんが紹介されていたこちらのnoteでは
二冊の本を用意して1日10分書き写す、という方法が紹介されていました。一冊目は自分にとって「理想の文章」を書いている作家さんの本。二冊目は自分にとって「文章力が高い」と思う作家さんの本。この二冊をそれぞれ選び、
一冊目はでは模写をしながら、
比喩・暗喩表現の使い方
好きな文章を見つけたら「何故好きか」を考える
自分ならこの描写をどう書くかを常に考える
今の自分では「出てこない描写」を特に注目する
二冊目では「ボキャブラリー」を広くするために模写をして、それを3ヶ月続ける。こんなふうに文章力を鍛えていく方法があるのだそうです。今の私にとっては、渡りに船、の情報だったんです!こちらの方法を知ってからというもの、一日10分2冊ずつ、コツコツ模写をしています。
1日10分を3ヶ月続ける
私は文章力の具体的な鍛え方を知らなかったので、こちらの特訓法は画期的だなと感じました。私はえんぴつデッサンを時々するので、模写でよく見ることの重要性はすぐ理解できました。でも、それを文字に置き換える発想はなかったので、この方法を知って目からウロコでした。一日10分から始められるのがいいですね。
朝起きて子犬の体重を測ったり、お外の空気をかがせたりしたりして一段落つくと、机の前に座って10分x2冊分、模写をしています。
まだ新調したキーボードの癖に慣れていないので、ときどき盛大にうち間違えをするのですが、すごく勉強になります。
私はキーボードで打ち込む方式にしましたが、お気に入りのインクをいれた万年筆で模写するのもたのしいかもしれませんね。
私の選んだ2冊
私は一冊目にJ・K ・ローリングのハリー・ポッター、二冊目に梨木香歩の裏庭を選びました。
梨木さんは「西の魔女が死んだ」の作者さんです。もしかしたら読んだこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
片や英国人作家、片や英国に留学し児童文学者に師事した経験をもつ日本人作家。ふたりには、英国という共通点があります。それが、私がこの二冊を選んだ理由です。
今回得た学びはアウトラインの美しさでした。
裏庭のアウトライン
バーンズ屋敷には秘密がある
庭は子どもたちの遊び場
子どもたちの屋敷に入る方法は二通り
主人公・照美も小さい頃はバーンズ屋敷の庭で遊んだ
照美の両親は小さなレストランを経営している
照美は今は一人っ子
弟が亡くなってから塾に通わされるようになった
友達の綾子は弟の話題を避けた
綾子にはおじいちゃんがいる
おじいちゃんはバーンズ屋敷に正式に遊びに行った経験がある
おじいちゃんと交友があったバーンズ姉妹について
照美にとっての綾子のおじいちゃん
照美がおじいちゃんを好きになったきっかけ
一人ぼっちの照美
照美を招き入れてくれたおじいちゃん
おじいちゃんが語るバーンズ屋敷の話は照美の心にしみこんでいく
バーンズ屋敷の秘密について
奥庭で丹精された花々
おじいちゃんが園芸や農業に興味を持ったきっかけ
裏庭こそが、バーンズ屋敷の秘密
これが、現時点で模写した裏庭の序章のアウトラインの一部です。
物語はこの後さらに惹きつけられる文章で裏庭について語られています。お時間あったらぜひおすすめしたい一冊です。
さて、裏庭の序章はこのアウトラインのように、バーンズ屋敷の秘密から始まり、主人公の照美の説明、おじいちゃんの説明、照美と綾子のおじいちゃんの打ち解けたきっかけ、照美がおじいちゃんから伝え聞いたバーズ屋敷、バーンズ屋敷の秘密・裏庭へ、円を描いていくように、登場人物紹介、関係性の掘り下げと説明、いよいよ最初の一行の意味へ、という流れが、日本語で書かれていながらにして、読み手への誘導が英国風に綴られています。このアウトラインはとても美しいな、と思ったのです。こういうふうに美しく、私も登場人物達を紹介していきたいなと感じました。また、私の目指すべきアウトラインはこれだ、とも感じました。
巧みな視点の切り替え
裏庭では、巧みな視点の切り替えがいくつも出てきます。
三人称視点から主人公の照美視点への移り変わりが見事です。というのも照美そのものの視点ではなく、照美が知り得ることが主観というよりは客観的な視点で記述されています。
他にも、照美視点で物語が進んでいるな、と思ったら会話文ではおじいちゃん視点の切り口で話が展開されていきました。おじいちゃんの話がでるとき少し視点が複雑になります。おじいちゃんから照美が話を伝え聞いた体で物語が進められていました。おそらく、視点人物を完全におじいちゃんにしてしまうと、主人公が照美ではなくおじいちゃんになってしまうこと避けたかったのかもしれません。
はずかしながら、私は視点の切り替えにこれまであまり注意を払って来なかったので、他のライトノベルや児童書を読みながら、視点の切り替えや、話してが知らない情報の開示にはにどのような手法があるのか研究したいと思います。そのためにもまず、課題図書の二冊を書写するだけでなく、しっかり読み込みたいです。
10分間書写では様々な発見がある
先人が書いた本を書き写していると、書き出しから溢れる、これらどうなっていくのだろう?という物語に対する期待が膨らんでいきます。未知なモノについての知識を得ることは何歳になってもワクワクします。そういうワクワク感をどうやったら表現できるだろうか?とか、自然の風景、けやきの木ってどんな木でどんな葉っぱをしていただろうか?と様々な疑問や課題が溢れていきます。わからない言葉、初めて知った表現、それらを書き留めて、一つ一つ集めて吸収し、物語を紡いでいきたいです。これからも、朝の10分書写を続けていきたいと思います。
私が次にすべきは8000字プロットの修正
実は、前回から物語の第一幕後半のプロットの修正にも着手し、2500字まで書き出して、それを8000字プロットの1000字要約にすることに成功しました。そこで、少し物語の流れを変えたので、8000字ブロットを修正をしていきたいと思います。
それに並行して、10分間書写から得られた気づきや疑問、これらに対して丁寧に情報を集めていこうと思います。
質問やアドバイスがありましたらお気軽にマシュマロまで。
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