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そうだ、プロットを書こう#2

お盆も過ぎ、子犬は8ヶ月になりました。反抗期真っ盛りです。皆様台風の被害は大丈夫でしたでしょうか?
今回の記事からの方ははじめまして。前回に引き続きの方はこんにちは、良い夜ですね。
本を読むことがちょっとだけ大好きな花外です。
このnote(記事)は長編初心者が200ページの文庫本同人誌(原稿用紙換算300枚、文字換算12万字)を作る、という目標を達成するまでの記録としてPixiv FANBOXと共に始めました。今日も本をつくるという山へ登る道すがら四方山話を綴っていきます。
前回のnoteはこちら。

前回はバレットジャーナルを作り、読書、執筆、noteの執筆それぞれに時間予算を割り当て、週ごとに時間を割り振ってっていきました。そして毎日のタスクに落とし込み、それらをかきうつしたパスポートメモ通りに進めていきながらキャラクターアークや8000字のプロットを進めていこう、と決めたところまででした。

最終的なゴールは12万字書くこと

ここで現時点の時間の収支報告をしたいと思います。

  • 読書8時間→57時間

  • 執筆10時間→18時間

  • noteの執筆6時間→6時間

noteの執筆時間以外は、大幅にあらかじめ決めていた時間予算を超えてしまいました。特に読書時間。1ヶ月8時間、週2時間は、30分ずつを週に4回すれば確保できるから、と思いつつ、足りないよなぁとは感じていましたがまさかこんなに長くなるとは思いませんでした。どこからこの時間が湧いてきたんだろう。不思議。
ただ、読もう!と決めていた本が必ずしも読めたかというとそうではなく、目先の興味にとらわれて読みきれなかった本もいくつもありました。私の悪い癖です。気を付けなければ。

完璧主義をやめよう

昔から、何かに挑戦するときは、手探りで始めることもありますが、同時進行で本で調べることも欠かせません。

本で完全に調べてから、準備万端にして、よし取り組もう!というのが理想なのですが、完璧主義を目指していては、今の自分にできることさえできないままです。そして、始められるようになるまでいつまでかかるかわかりません。人生は長いですが、時間は有限です。

私は完璧主義を目指すことを、この本を読んでからやめました。この本も思い出しては繰り返し読んでいる本の一つです。

完璧主義を脱却することはプロットを書く上でも重要です。K・M・ワイランドさんの本にもあるのですが、私はプロットを手書きで書いて、清書する時にパソコンで打ち込むようにしています。

文章にはアウトラインがあり、ストラクチャーがある

小説を書こう、と思ったのは、もうだいぶ昔、子ども時代のことです。けれど、その頃の私には、書きたい物語はあっても、小説をどう書けばいいのか、全くとっかかりが掴めず、諦めてしまいました。

それでも依然として本を読むことが好きだったので、本を読み続けました。
風向きが変わったのはこの本を読んでからでした。

文章には、型(アウトライン)があることに気づいたのです。

さらに、こちらの本で読むことさえ難しい論文にも型があることを知りました。
それに気づいてから、何を言っているのかわからなかった論文が読めるようになりました。イントロの内容、リザルトの図表、何を訴えているのかわからなかったディスカッションの流れが、急に理解できるようになったのです。そして、無事に論文を書き、大学を卒業することができました。

文章には私の知らない型があって、その鋳型に適切に文章を流し込めば、意味の通じる文章になる。
そんな魔法のような法則に、大人になってからようやく気づくことができたのです。
じゃあ、小説にも、そういった型(アウトラインやストラクチャー)があるのではないか?

そう思ってから随分経って、こちらの本に出会い、文章には、小説にもアウトラインとストラクチャーがあることを知りました。

中期目標は4万字のプロットを書くこと

さらに、こちらの本で

10万字の小説を書くためには4000字のプロットを書き、最終的に4万字のプロットを書くという具体的なプロセスを知りました。

そのために、(1)まず2週間で4000字のプロットを書き、(2)次に2週間で8000字のプロットを書き、(3)最終的に2ヶ月で4万字のプロットを書く。それがこちらの本に記載されていた戦略でした。

しかし、現実にはその通りには進みませんでした。

4000字のプロットは5月ごろに書き上げました。
それから3ヶ月、私生活が急に忙しくなったこともあり、8000字のプロットはまだできておりません。それをすっ飛ばして4万字のプロットのうち5000字が書けました。
ではどういう5000字を書いたのでしょうか?
ここからはストラクチャーから書く小説再入門と、DKさんの15セクションから1−3をお借りしてお話していきましょう。

つかみを書こう

一章で読者のこころをつかむような、一行を書くことが最初のタスクです。
始まりの一行で、これはどんな物語なんだな、と読者にわかるようにしましょう。
といっても、ここは何度も書き直すことになると思います。
物語全体を象徴するようなキーワードを交えて短く簡潔に書くと印象的に仕上がる気がします。

主人公について説明しよう

この物語が誰の物語なのか読者に説明することが2番目のタスクです。
彼あるいは彼女がどんな格好や性格をしているのかがわかる描写を書きましょう。
そして、忘れてはいけないのが主人公がいつの時代のどこにいるのかわかるようにすること。
例えば、開拓時代の米国だとか、平安時代の内裏だとか。できるだけ簡潔に書きましょう。

強い疑問を投げかけよう

読者に対して強い疑問を投げかけることが3番目のタスク。
例えば、主人公は心から愛する相手とめぐりあえるのか?
この問いの答えをエンディングで持ってくるように物語を組み立てていきましょう。

世界設定を簡潔に示そう

4番目のタスクは主人公を取り巻く環境について説明していきましょう。
主人公がどこにいるのか、について読者と情報を共有したら、その次にすべきは主人公がどんな世界にいて、どんな立ち位置にいるのか(身分や境遇)を描いていきましょう。
そうして過不足なく情報を開示して、物語に抱いてほしい疑問に集中できるようにします。
物語は読者に主人公のアップダウンを追体験させるものです。そして、物語を読んでもらうには読者に主人公について「もっと知りたい」と思わせることが重要です。同時に重要なことはもう一つあります。読者に良くない種類の疑問を抱かせないこと。「誰に何がおきているのかさっぱりわからない」そんなふうに思われたら、読者はページを捲る手を止めて本を閉じてしまうでしょう。そのためにも、読者が知りたいであろうことを想定して、情報開示をしていきましょう。

異変・事件を起こそう

さて主人公と世界設定について書いたら、次に事件を描くことが5番目のタスク。
事件や異変に対して緊迫感を持たせるためにも主人公についての掘り下げをしておくことが重要です。
異変や事件を起こすことで、一幕後半の、主人公の問題や課題を明確化し、主人公が障害に向かっていく流れを作りましょう。
ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』を例に取ると、主人公エリザベスの姉ジェーンとビングリー氏が恋仲になり、主人公エリザベスはダーシー氏への嫌悪を決定的なものにしたところまでが異変の描写になります。ここから、最初に物語に投げかけられた強い疑問に対する答えに至るまでの過程を描いていきます。

5000/40000字のプロットができました

こんなふうに1000/8000字のプロットを書き上げるはずが、何がどうしてこうなったのかわかりません。
コンセプトを煮詰めたのが良かったのか、500文字ですでに一場分のプロット書いていたのが良かったのでしょうか?8000字のプロットやキャラクターアークを書いていたつもりが、いつのまにか一場分の5000字のプロットを書き上げていました。そこで今月は力尽きました。
8000字のプロットはいったん4万字のプロットを書いて、それから要約する形で書いてもいいのかもしれないな、とも思います。

次にできること

  • 第一幕後半のプロット5000字を書く

  • 8000字のプロットを書く

  • コンセプトを加筆する


ここまで読んでいただいてありがとうございます。
質問やアドバイスがありましたらお気軽にマシュマロまで。

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