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地下室の猫を拾う

地下室の猫を拾い、ほこりを払ってブラッシングして、頬ずりしたりお腹に顔を埋めて匂いを嗅いだりする文章たち。
ぼくの地下室にも、あなたの地下室にも、理不尽に傷つけられて息も絶え絶えになった猫がいると思う。その…
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記事一覧

不公平な神様を恨むけど、それでも。

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伊藤チタ
6か月前
4

【廃刊のお知らせ】

有料マガジン「地下室の猫を拾う」を本日まで購読いただき、本当にありがとうございました。

伊藤チタ
6か月前
2

トラウマ

高校生のとき、いわゆる学校裏サイトに名指しで悪口を書かれた。その書き込みをしたのは、中学…

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伊藤チタ
7か月前
3

性被害経験を公にしたこと、心境の変化

ランドリーボックスさんで、学生時代に遭った性暴力について書かせていただいた。 これを書く…

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伊藤チタ
8か月前
4

【定期購読マガジンに関するお知らせ】

こんばんは。 定期購読マガジンなのですが、あいかわらず月1更新から脱し切れず申し訳ございま…

伊藤チタ
9か月前
2

彼の「正しさ」がときどき苦しい

パートナーことヒガンテくんは、几帳面で真面目な性格をしている。彼の言うことは基本的にいつ…

伊藤チタ
10か月前
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結婚5周年、発覚した彼の問題について。

虐待サバイバーであるぼくがシス男性と法律婚を選択した理由は、これまで何度か書いてきた通り、実を言うと「家を出たかったから」だった。分籍をして両親と家族でなくなる、その選択肢を取れるほどには当時のぼくはまだ父親の支配から抜け出しきれていなかった。でも「結婚」なら、表面上は穏やかに父の手から逃れられる。そんな不純な動機で彼と家族になることを決意した、そのバチが当たったのだろうか。 パートナーが、「ぼくに対する適応障害」だと診断された。

¥200

不死鳥のプライドを傷つけた日のこと。

約2年弱、不死鳥もといはんめ──母方祖母と半同居生活を送っていた。20歳ごろ、関西の大学に…

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伊藤チタ
1年前
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空想からの離脱について

本格的にエッセイを書くようになったのはライターとして独立してからのことだ。それまでぼくは…

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伊藤チタ
1年前
3

母との関係の再構築。近づき過ぎたり、境界を見失ったり。

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伊藤チタ
1年前
6

「書く」ことを手放したくないから、「伊藤チタ」になった。

「ああ、もう"チカゼ"として書いていくのは無理だな」と思ったのは、正直に言うと去年の今頃だ…

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伊藤チタ
1年前
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フラッシュバックを起こす人間の、となりにいるひとのこと。

寛解していたうつが再発して1年が経つ。あれからぼくは、毎晩悪夢にうなされている。喚き、叫…

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伊藤チタ
1年前
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母を赦したいのか、赦せるのか。

ずっとずっと膠着状態だった問題に、一応のところ蹴りがついた。そしてぼくは迷っている。母を…

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伊藤チタ
1年前
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公開できない手紙、そして喉に残る痛み。

TwitterのTLでそれを知った翌々日くらいから、喉に違和感を覚え始めた。そしてすぐに発熱した。熱は1週間以上続き、咳が止まらなくなった。内科を受診すると喘息が再発していて、「もう二度と煙草は吸えないなぁ」なんてどうでもいいことをぼんやりした頭で考えた。 病院から帰宅したらあと、熱に浮かされた頭で文章を書いた。しかし書き上げたものを翌日読むと、あまりに陳腐で身勝手な殴り書きでしかなく、それがぼくを絶望させた。 公開せずにいよう、と一度は決めた。けれども今回、有料マガジン