「同性愛」がテーマですが、非常に難しいテーマの一つだと思います。なぜなら、とても多様な切り口があるからです。
例えば、「男と男の愛」といったテーマと捉えれば、平安時代の貴族の子息と乳母子の関係も当てはまるかもしれません。一方で、鎌倉武士の主従関係や男色、お寺のお稚児さんの存在、江戸時代の陰間茶屋といった、時代の文化的背景を踏まえた男性間の関係性を論じる必要もあるかもしれません。
また、「好色一代男」や「東海道中膝栗毛」、「雨月物語」といった具体的な作品を読んでいく中で、「男と男の愛」を考えるのもおもしろいかもしれません。
また、「女と女の愛」はどうなのか。こちらは比較的資料に乏しいので、学ぶことがより難しくなってきそうです。
以上のような背景を踏まえて、特に関心のある部分について学んでいくのもよいと思います。