見出し画像

焦り

放送大学の大学院で教育学を学んでいる。

放送大学の大学院には、正式に入学する前に、少しずつ単位を取れる仕組みがある。

これはとても便利で、先に余裕を持って卒業に必要な単位を取ってしまい、本入学後に研究に集中できるのである。

社会人が大学で学ぶには、ゆとりが必要である。

働いたり、子育てをしたり、介護をしたり。どうでなくったって、自力で生きているだけで、十分大変である。

昨今は通学制の大学生もそのような学生が一定数いるようで、年収の壁の問題とも結びついて話題になっている。

学業に集中できる仕組みを整えるのと同じくらい、自分の生活を続けながら学べるような仕組みも大事である。

通信制大学は、そんな権利を守るために、とても大事な場所になっている。

とはいえ、単位を取ることは簡単ではない。僕の場合は、まだ授業の約半分の視聴が残っており、1月中に試験も終えなければならない。

ちょっと、焦らなければならない。


古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部(通信)を卒業。放送大学大学院在学中。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで働く。吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。

いいなと思ったら応援しよう!