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ゴールへの行き方ではなく、走り方を知る。

苦境での過ごし方はその人の気質や事情によって様々…

ミイラさん、ロボットさんは、地下でじっくり過ごすタイプ…

トドさん、ゴリラさんは、地下に長居できないタイプ…

この4人が苦境の中にいる場合は、

地下でリカバリーしつつ、それぞれのペースで地上に上がりますが…、

地上には、長く居られない…。
私は地下に住みます。

…という選択をするのが、カメさんです。

カメさんが苦しいとき…

苦しみの種…、自分の頑張り方…、
すべてがごっちゃになり、
「なにもかもつらい…」という感覚になる⇒

⇒心も体も使い果たす

⇒「もういいや…」という、
あきらめ気分から抜けられなくなる

その結果、地上で頑張ることをやめ、定住地を地下にしてしまうのです。

できる範囲のこと以外はあきらめる。
無理をしない、疲れることは避ける。
人との摩擦や、面倒は避ける。

…など、カメさんの「自分を守るための判断力」は
いつも冴えています。

苦境に立ち向かうでもなく、
批判的、感情的になるでもなく、

イヤだとは思うけど、仕方ない…
できるだけ労力を使わないでやるしかない…

…という感じで、トボトボ歩き続けます。

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あきらめ、自分を守る…という思考に支配されてしまうと、人の背中は固くなりがち。

呼吸は常に浅く、それを補うように、時に深いため息をついたり、あくびが出たりします。

そして、できるだけ省エネモードで…となれば、
体の軸になる筋力が休止し、代わりに、ウデや脚を酷使して、とても疲れやすくなります。

苦境の中でもおだやかで、日々変わらないように見られる…でも、エネルギッシュなイメージは無く、いつも猫背気味…

それ、自分かも?…と思ったり、そんな雰囲気の人が思い浮かべば、もしかするとカメさんかもしれません。

まずは、体の軸を思い出せるようにお腹&おへそを縦に伸ばしてから、お腹に手をあてて深呼吸しましょう。

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身近にカメさんがいる場合には、呼吸や気分をリフレッシュできるように、お部屋の空気を入れ替えたり、あえて用事を作って、少しでも一緒に歩いたりするのもオススメです。

定住地が地下のカメさんにとって、日常の原動力は「地下にある自分だけの時間」、非日常の原動力は「地上の華やかな時間」です。

日常:非日常は、9:1。

頑張ったり、キラキラする時間は、10回のうち1回でじゅうぶん…ということです。

こんなカメさんの考え方や生き方を、批判的に捉えたり、心配する人はたくさんいますが、

これが、カメさんが身を守るための苦境の過ごし方であり、そんなカメさんの姿は、誰かが必要な何かを取り戻すきっかけになることさえあります。

自分も皆もそれでいい…、それがいい…

冒頭に書いたとおり…苦境のなかでの過ごし方は
その人の気質や事情によって様々…

カメさんは、
あきらめ上手、仕方ない…という割り切りが得意、

ミイラさんは、
経験してきた怒りや悔しさ、過去の情報を支えにするのが得意、

ロボットさんは、
「攻略していく」スタンスで努力し続けるのが得意、

トドさんは、
とにかくパワフルに前を向いて、
苦境をどんどん上書きしていくことが得意、
 
ゴリラさんも、
パワフルに、かつ、立場やルールを守りながら前進するのが得意、

このように、苦境の中でも、必ず、
その人なりの得意な部分があるはずで、
それが身を守る術になったり、そんな姿を見た誰かが、自分に欠けていた何かに気付くきっかけを得ることもあるのです。

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「苦しいことを頑張って乗り越えるのは、素晴らしいこと」

幼いころ、こういうことを幾度となく、あらゆる場面で教わったように思いますが…、

でも、実際に苦しい時、心や体がどんな状態になるのか、
人によって、状況によって、どんな過ごし方があるのか、

そんな「乗り越える途中の話」は、詳しく習った記憶がありません。

でも、現実では「乗り越えようとする、途中の時間」の方がはるかに長いのです。

そこを、「ただ苦しい時間」「頑張らなきゃいけない時間」として捉えるだけでは、もったいない。

カメさんの柔軟性、ミイラさんの思慮深さ、ロボットさんの思考力の高さ、トドさんのパワフルさ、ゴリラさんの気高さ、

周りの人のこんな部分や、
自分の中にあるこんな部分を呼び起こすための
貴重な時間にもなり得るからです。

苦しい時、自分は、自分の大切な人は、
どんな過ごし方をするのかな?

他にはどんな術があるのかな?

そんなふうに、心と身体を「探る」「認める」ことで、ただ苦しい、ただ頑張らなきゃ…という何も見えなかった暗い道が少し明るくなるはずです。

少し明るくなった道で、自分の姿や周りの景色が見えるようになれば…自分自身や大切な人の苦しみや頑張りに、うまく伴走できるようになるはず。

何かを乗り越えようとする「途中の時間」が、「乗り越える」「解放される」ためだけではなく…、

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「うまく伴走できるようになる」「大切な何かが見つかる」ための時間になりますように…。

そのためのお役に立つヒントがあれば、嬉しいです★


 


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