【最新号紹介】治療(CHIRYO)5月号 プライマリ・ケアにおける腰痛診療
こんにちは.『治療』編集部のRです.
『治療』5月号の特集は「プライマリ・ケアにおける腰痛診療」です.
腰痛はコモンな症状であり,あらゆる診療科で腰痛を訴える患者さんを診る機会があります.
しかし腰痛の原因は多岐にわたるため,的確な診断と治療を行うのは容易ではなく,対応に悩むこともあるのではないでしょうか.
本特集では,プライマリ・ケアにおける腰痛診療に必要な知識と技術をエキスパートの執筆陣にご解説いただきました.
特集の目次
あなたの腰痛はどこから?
腰痛・殿部痛の原因としては,筋や椎間関節の損傷がイメージされやすいですが,大動脈解離や感染症,悪性腫瘍などが潜んでいる可能性もあります.
本特集の総論では,「腰が痛い」と訴える患者さんを診たときにまず除外しなければならないred flags,考えるべき疾患や絶対的手術適応などを解説し,治療方略の立て方を示します.
痛みの原因を突き止めて治そう!
腰痛患者さんは「とにかく痛みをどうにかしてほしい!」と藁にも縋る思いで外来を訪れます.
「飲み薬と湿布で様子をみましょう」で済まさずに,痛みの原因をビシッと探り当てて,バチッと治せたら患者さんは幸せですし,カッコいいですよね!
そのために必要な診断と治療の技術,本特集でしっかり解説します!
注射(ブロックやハイドロリリース),徒手療法,運動療法,物理療法,鍼灸療法,認知行動療法,装具療法などの治療法から,生活指導やセルフケアまで幅広いアプローチを紹介しています.
一部の項目では,動画も掲載しているのでわかりやすいです!
また「最新の腰痛治療」の章では,仮想現実(VR)技術を用いた治療戦略,Raczカテーテル治療,運動器カテーテル治療・動注治療といった,近年注目されている治療法を解説しています.
お忙しいなかご執筆いただいた先生方,本当にありがとうございました!
明日からの腰痛診療に本特集が役に立てば幸いです.
『治療(CHIRYO)』2024年5月号
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南山堂
おまけ:私と腰痛
今からウン十年前,父が急性腰痛症(ぎっくり腰)を発症した時のこと.
父は痛みに苦しみ,床に転がりながら「うぅ~……!😭」と情けない声をあげていました.
母と私と妹,3人でその父の姿を見て大笑いしたことを覚えています.
笑顔のあふれる家庭って素敵ですよね(?)
今では私もオジサンになり,昨年,ぎっくり腰を発症しました.
腰痛をナメてました.
腰が痛いと動くことが怖くなり,外出はもちろんのこと食事や更衣,トイレも一苦労.「たかが腰痛」と馬鹿にできないことを思い知りました.
あの時はすまんかったなオトン,そら情けない声も出るわ…….
文責:南山堂「治療」編集部 R