3月8日は International Women’s Day(国際女性デー)。
1904年ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連が1975年3月8日を「国際女性デー」として制定しました。以後、"すばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日" として、世界的に祝われています。
そこで今回は、何名かの女性著名人による名言を集めてみました。
ありきたりな方法ではありますが、こういった場合に起用されるのは海外の著名人が多く、日本人女性の名言というのはあまり目にしない気がします。
なので、日本人女性の著名な方の言葉もここでは集めています。
選定は超個人的な独断によるものですが、みんな一度は聞いたことのあるお名前たちのはず。
女性とはなんだろう。
女性を取り巻く環境はどんなものだろう。
時代に飲み込まれることなく強く生きてきた女性たちと、それらの言葉に勇気をもらい、自分も、周囲の人々も、エンパワメントしていく時間。ゆっくり耳を傾けてみて。
ところで、
言わずもがな、本稿タイトルは『少年よ、大志を抱け』をもじったもの。
知らない人はいないんじゃないかと思うくらい、小学校か中学校で習う有名な言葉。そしてなんだか夢のある言葉です。
この言葉を発したクラーク博士がいた当時はもちろん現在と色々なことが違ったでしょうし、異論を唱えるわけではもちろんないのですが、よく考えてみるとこんなことを思ってしまいます。
"少女" は大志を抱く必要はないのか?抱いてはいけないのか?と。
今思い返せば、この言葉を最初に聞いた幼い私は正直、特に何も思っていまなかった記憶があります。というか、むしろ少年のみに言及されていることに気づいてか、気づかずか、自分の性別がどうであれ関係なしに心を躍らせたような記憶がある。
きっと「大志を抱け」という部分に魔法の力があるので、性別なんて気にしないひとは気にしないまま、そのまま素直に受け止めた方も多いのではないかと思うので、つまるところ、少年も少女も、男も女も、そんなに関係ないんだろうなと思っています。大志を抱くことは誰にだって出来るし、性別で限定されるような行為ではない。
でも少年だけに言及されている部分を見るとやはり、少女や女性がこれまでどのような存在として扱われてきたのかという社会的な問題を少し紐解いていくような感覚になります。
国際女性デーは、婦人参政権におけるデモをきっかけに制定されました。これも女性の権利を主張した大きなムーブメントです。
当時の彼女たちにはきっと、女性に対する差別や権利不平等に対して怒りを感じ、女性のためにより良い社会を作るという大志があった。当時の社会的環境に屈することなく立ち上がった。
そして現代では少しずつ、女性に対する権利や平等性が重視され、より良い社会になっている。私たちが例えば今何かしらの大志を抱いたとしても、過去と現在とでは捉えられ方も違えば、叶えられる可能性のパーセンテージは圧倒的に違う。
そんな素敵な社会にちょっとずつ進んでいるのも、過去の女性たちのおかげなのです。
もしかしたら現代ではもう、差別や不平等性を感じる機会はほとんど無いのかもしれません。それは本当に素敵なことです。
でも何年か前では今とは違った状況、不平等な状況が当たり前にあって、目には見えないかもしれないけど、実は現代にもまだまだ引き継いでいることがあったりする。
国際女性デーをきっかけに、女性という存在の歴史を知り、そもそも女性とは何なのか、現代の私たちが望むことは何か、さらにより良い社会にするためには何が必要なのか、と、「女性」に向き合ってみるのも良いかもしれません。
昔の女性たちの勇気を無駄にしないためにも、現代の等身大の私たちに出来ることは何か、考えてみる良い記念日です。