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私が受けたトラウマ治療の手法について

トラウマ治療についての記事、更新が滞っていました。
一当事者とはいえ、治療について書くと慎重になります。何よりも分かりやすく書くのが難しくて、苦戦しています…。
少しずつ最後まで書こうと思います。よろしければ、お付き合いください。

さて、今日は私が受けてきたトラウマ治療の手法について。私が治療体験を書くことができるのは、つぎの3つです。

まずは手法の名前だけ書くと、
・EMDR
・SE(ソマティック・エクスペリエンス)
・自我状態療法

です。

それ以外にも「ホログラフィートーク」など、臨床心理士の先生が一回しか使わなかったものもあります。私には合わなかったのかな。その辺りは記憶が曖昧なので割愛します…。 

では順にお話ししますね。

1.EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)

EMDRは、トラウマになっている記憶を思い出しながら、眼球を左右に動かしていくという治療法です。トラウマとなった出来事を1から10まで言葉で説明する必要がないため、苦しんでいる人間にとっても苦痛が少ないです。

※説明の分かりやすかったサイトのリンクは、こちらです。

これは私の経験ですが、トラウマとなった記憶はなかなか過去のものになってくれません。
頭の中だけではなく身体のそこかしこが、その経験を体験しつづけている状態です。だから苦しいし、生活にも支障が出てしまうことがある…。

実際にEMDRを受けるたび、扱った記憶が「過去に収まってくれた」感覚がありました。
そしてEMDRや他の治療との組み合わせにより、過去を過去に収めていくことを通して、心身の不調も改善していきました。
私の具体的な治療経験は、記事を進めながら少しずつ書いていきますね。


2.SE(ソマティック・エクスペリエンス)

詳しくは別記事で書く予定ですが、治療を始めた当初の私はEMDRを受けることができませんでした。「解離」という症状があり、EMDRは解離症状のある人には行えないからです。
そのため私の治療は最初、このSEと自我状態療法という手法をメインに進められていくことになりました。

SEは「身体感覚」にフォーカスした治療法です。危機に直面した動物の反応を通して説明されることが多いです。動物は危険な時に「逃げる」「闘う」と言う方策を取ります。

そして、そのいずれの方法も取れないときは「固まる」(凍りつき)と言う方法を取ります。「固まる」という方法では、危機の時のエネルギーが放出それず、それが自律神経などの不調につながるという考えがベースになっています。

治療者の誘導でこれらのエネルギーを解放する(私を見てくださった臨床心理士の先生は「完了する」と言う言い方を、よくしていました)ことで不調を改善させるという治療です。

身体に残っている記憶が「終わる」、そんな感じがありました。私の感覚としては、EMDRよりも記憶への直面度が低く、「あまり怖くない」方法でした。

※分かりやすい説明が載っていたサイトを載せておきます。


3.自我状態療法

自我状態療法は、人間の心はいくつかの「自我状態」(パーツ)で成り立っていると考えています。多くの人が場面によっていろんな面を使い分けていると思います。

それが極端になり、パーツ同士の交流ができなくなっていたり、存在を忘れられているパーツがいたり、パーツ同士が対立していたりすると、やはり不具合が生じてしまう…。
催眠でそれらのパーツを呼び出して対話することで、不具合を解消していくという方法を取ります。

※分かりやすい説明が書かれたサイトのリンクを載せておきます。



私がこの治療で変わったと思うのは、「やらなきゃいけないことがあるのに、頭が痛い、または吐き気がひどい」という、明らかにメンタル要因の体の不調がなくなったことです。
以前は、もの言えぬパーツたちが大暴れしていたんでしょうね。この辺りのことも、また詳しく書けたらいいなと思います。

私が受けたトラウマ治療の手法について、かなりざっくりな説明になってしまいました。
今後少しずつ、私の経験に即して分かりやすい話ができたらと思っています。

さて次回は、私が当事者からみて「トラウマ治療を進める上で何よりも大切だと思っていること」について書く予定です。よろしくお願いいたします。

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